インターメディアテクと鹿

仕事の関係で丸の内に行く機会があり、1時間ほど空き時間が生まれたのでかねてより行きたかったキッテという商業ビルとその中のインターメディアテクという美術館に足を運んだ。 インターメディアテクは東京大学収蔵品が展示されたなんと無料の美術館。 お抱…

期待を外さない東京藝大祭と話題の神輿

仕事の合間に数時間ほど暇ができたので、上野の東京藝術大学の学園祭を駆け足で覗いてきた。 セネシオさんというたまにコメントを下さる方が以前、勧めて下さってかねてより見たいと思って半年以上前からカレンダーにメモしていた。 1年生による創作造形神…

鎌倉 苔巡り 杉本寺 報国寺

八幡宮から東へさらに進んでいく。面倒ならばバスで鎌倉駅前から杉本観音前まで行くと楽だ。ここまでくると観光客は一気に少なくなる。 さすが、鎌倉三十三箇所、坂東三十三箇所、双方の第一番の札所だけあって風格がある。伝創建734年なので1200年近くにも…

高円寺 越後屋の菩提寺。石仏と蓮が見事な「真盛寺」

小さな寺が多いがここは広く静か妙法寺と続けて寺巡りに良い石仏と蓮が見どころ 杉並区で第三の広さを誇る寺院なのだそうだ。延宝元年(1673年)に三井高利が江戸・日本橋において創業した越後屋の菩提寺になっており、俗に「三井寺」とも呼ばれているとか呼ぼ…

エローラ石窟 カイラス山式遺跡水槽を造るなら参考に

アジャンタの広い石窟だけでも驚いていた。それがエローラになると規模が飛躍的に拡大する。 アジャンタの開窟に携わっていた夥しい石工がアジャンタ放棄の後にはエローラの開窟に回ったという。エローラの印象はわかりやすい規模の拡大。その巨大さで信者、…

アジャンタ石窟グプタ様式仏教芸術の数々

ムンバイから飛行機でアウランガーバードまて1時間。さらに街から車で2時間の距離にアジャンタ石窟はある。川に削り取られた湾曲した岩壁に30近くもの石窟が並ぶ。雨季も修行の日々を送れるように岩を削り出して作ったのだそうだ。 目と鼻の先にある滝壺か…

一番は庭にある。石像 石仏 根津美術館

日本の近代化の時代に東武鉄道で興し、大富豪となった根津氏が収集した美術工芸品。 大層値打ちのありそうなものが並んでいるな、という印象。 期待をよく裏切って愉しませてくれたのが起伏に富んだ広大な日本庭園。あちらこちらに石塔や石仏、石像が景色の…

偶蹄類鉢の素焼きから本焼へ

一ヶ月ぶりの陶芸。素焼きに出していた偶蹄類鉢が焼き上がっていた。陶芸仲間は鹿と呼んでくれるので鹿だということにしようか。耳は赤土の地が出ており、目鼻は黒土、体は信楽白土が塗られている。 頭頂には二つの穴。ここに直根性の多肉植物を植えるつも…

彫刻の森で見つけた自然の造形美

彫刻の森美術館へ。 初夏の緑は眩しく、屋外の彫刻を鑑賞して廻るのは気持ちが良い。 散策する中で、とりわけ緑の濃い一角で美しいものを見つけた。最近は都心では見かけなくなった。こんなところで出会えるとは。 自然の造形は素晴らしい。こういう美しい…

武蔵御嶽神社の狛犬

崇神天皇7年(紀元前91年)の創建とされ、天平8年(736年)に行基が蔵王権現を勧請したといわれる。 お犬様信仰の聖地でもあったことから小さな宮にも狛犬が置かれている。厳密には大口真神は犬ではなく狼。境内の像はどれが狛犬でどれが狛狼か定かではない…

加藤清正公 北村西望作

北村西望さんの彫刻には心動かされるものがあった。 ディフォルメされた作風のものも多いが、写実的な作品も多い。 この加藤清正公の像など、勇ましくて惚れ惚れする。鎧兜の再現性も高く存在感がある。立ち姿が清々しい。何気に腰に手を当て、腰を入れての…

北村西望

井の頭公園の中にある北村西望の銅像。畏怖を感じさせる鬼が何かを投擲せんとする瞬間を切り取っている。鬼にはカッコ良さや親しみやすさはなく、理解し得ない、対話もできない、制御もできない何かを思わせる。緑溢れる公園の中でこの作品だけ異質だった。 …

こんな鎌倉案内も。長谷、銭洗弁天、gula、明月院を経て北鎌倉へ。

子供を連れて藤沢駅から江ノ島電鉄に乗り鎌倉へ。 右手に海を眺めながら海岸沿いを走り、やがて市街地に入ってぶつかりそうなほど迫る民家の間を通り抜けていく。電車好きの息子には最高だ。鎌倉公園駅の少し先には上りと下り電車がすれ違う箇所があり、ひと…

朽ちてなお

頭も失われ、胴も割れるほどに朽ちているのに、不思議な存在感を放つ像があった。これは不完全の美なのか。

千五百羅漢石仏群

開山1300年の歴史を持つ鋸山の日本寺は山全体に3000段弱の石段が巡らされており、そこには1500もの羅漢像や観音像がある。 しかも表情が豊かで石佛としての出来栄えも高く、そこらの美術館に赴くよりも満足度は高い。 石材の柔らかさの為か、年月の長さ故か…

磨崖仏 百尺観音

石切場の削り取られた岩壁の奥まった一画に日本最大の磨崖仏がある。百尺観音。 なんだかスケールが大陸的で泰山にでもありそうな雰囲気がある。 磨崖仏に至るアプローチも素晴らしく、左右に切り立った岩壁とそこに茎根を這わして茂る植物の雰囲気が東南ア…

玩仏

仏様に鍼灸

たぶん、鍼灸師のツボの習得用だと思うのだが仏様に似せなくてもねえ。 例えばヘアサロンの散髪練習用の頭がこれだったり、衣服店のマネキンが仏像だったら調子が狂ってしまう。まさか文化大革命時に仏像が大量に破壊された頃、鍼灸師用に偽装したとかそうい…

印度石仏像群

Udayagiri Cave

Udayagiriはサーンチ仏塔群よりさらに30-40分ほど細い田舎道を進んだ先にあるのだが、労の割にはあっさりとしていた。小さな石窟がいくつかあるのだが非常に網目の細かい鉄格子が嵌っていて中を覗くことも写真を撮ることも不自由する。一番の目玉は入り口脇…

サーンチの石仏

サーンチの石でできた寺院の誰も行かない、細い隙間を体を横にして入った先には狭すぎて取り外せないままの石仏が残されていた。

初窯

初釜ではなく、初窯。 年末に焼いた陶器はどれも地味な焼き上がりで良かった。練りや芯出しが巧くできていた器は焼かれた後も形が整っている。一方、削りの際に誤魔化して矯正した作品は焼いて見事に歪む。 赤土に白マットを掛け、縁にマンガンを流して還元…

向源寺 国宝十一面観音立像

賤ヶ岳に登った後に近くの向源寺の国宝十一面観音立像を拝みに行く。 本堂とは別の宝物館の中央に安置されており、背後も含め全方位から拝めるようになっている。なんとも粋な計らい。 像の正面向かって左手斜めから拝む十一面観音の優雅さには言葉を失う。…

ヒンドゥーと仏教

ヒンドゥー教というのは何なんだろう。一見、仏教に似ている。 ヒンドゥー教においてはお釈迦様はビシュヌの一化身で言わば観音様が千手観音や馬頭観音のように姿を変えて現れたものらしい。だから仏教を否定しているものではなく、仏教をも内包するより完全…

上醍醐寺 五大力不動明王

西国三十三ヶ所霊場で最も険しいと言われる十一番霊場、上醍醐に登ってみた。待ち合わせの都合上、往復二時間半と言われる道程を一時間半で行く。参道は整備されているものの、全て速歩で登ろうと息込んだがすぐばててしまった。結局かかったのは往路45分、…

醍醐寺 大威徳明王像

とんだ癒し系だな。下の牛の目がこんなにクリクリとしていては、上の明王がどんなにしかめ面をしても締まらないだろうに。

御室成就山遍路

御室の仁和寺は御室桜という遅咲きの背丈の低い桜で有名な門跡寺院だが、その裏手の成就山の八十八箇所巡礼道はあまり知られていないようで足を運ぶ人は少ない。文政10(1827)年に仁和寺第二十九世門跡済仁法親王の願いから寺侍が四国八十八箇所霊場から土を…

ヤジキタ旅行回文

三条河原町の鴨川にかかる橋の袂には東海道を旅してきた名物二人組の銅像が。時折見かけると小粋に舶来紙巻き煙草を喫ってらっしゃる。 「東海道中膝栗毛」は歴史の教科書で必ず出てくる十遍捨一九の滑稽本だが、仲の良い男友達二人組凸凹コンビの珍道中物語…

石仏

裏手にひっそりと置かれた石仏の厳かなこと。石仏が薄暗がりの中で光を放っているようだった。 毘沙門堂にて。

満福寺の美仏

黄檗という少し辺鄙な宇治の近くの駅に満福寺という禅寺がある。開祖が日本にインゲン豆を持ち込んだ福建省出身の隠元和尚という中国人の高僧で、他にも印刷・煎茶・普茶料理、隠元豆・西瓜・蓮根・孟宗竹・木魚などはどれも隠元禅師が持ち込んだものらしい…