寺社仏閣

本圀寺の桜

薄い花弁の重なる八重桜。 滅多に観光客の訪れない山科疎水沿いの寺の境内に溢れる桜。京都の桜の有名な寺など行かずとも、こんな寺が全国にはあちらこちらにあるのだろう。 マンゴーは桜に全く興味を示さないがそれも仕方なし。桜の散る頃に、冬毛をばっさ…

京都御所近衛邸跡糸枝垂桜花見宴会

久々にいかにもな花見宴会をした。友人の女性二人が朝早くから場所取りをしてくれたお陰で、昨日の時点で宴会できる洛中では最も桜が見事であろう場所で花見を楽しめた。 御所の糸桜は満開で、風が吹けばはなびらが舞うこの上ない花見日和となった。近衛邸跡…

御室成就山遍路

御室の仁和寺は御室桜という遅咲きの背丈の低い桜で有名な門跡寺院だが、その裏手の成就山の八十八箇所巡礼道はあまり知られていないようで足を運ぶ人は少ない。文政10(1827)年に仁和寺第二十九世門跡済仁法親王の願いから寺侍が四国八十八箇所霊場から土を…

岩間寺騒動

家に帰ってインターネットで調べると、岩間寺の騒動の概略が判った。 先代住職は四代ばかり代々世襲で岩間寺を継いでおり、副住職の弟、寺の事務職員の体の弱い妹、奥さんに娘で岩間寺を運営していた。岩間寺は醍醐寺を本山とする宗派の末寺で先代が存命時は…

荒れた岩間寺

折角の週末。千本の梅が綺麗な寿長生の郷というところへ車で出掛けることにし、その前に西国三十三ヶ所の観音寺の一つ、岩間寺に寄った。 最寄り駅を聞かれても困ってしまうような山奥で、エンジンを唸らせて登らないといけない。誰がこんな辺鄙なところへ来…

相国寺啼龍図

日本画を描く友人と相国寺に特別公開中の啼龍図を見に行った。400年前に描かれたものとは思えない鮮明な龍図。 発見だったのが、龍は胴体がコークスクリューのように捻じれるように回転して描かれているということ。単に蛇のようにトグロを巻くように飛んで…

歌留多始め

1月3日に八坂神社で日本かるた院本院が主催する歌留多始めを観戦してきた。 まずは歌留多の奉納の儀から始まる。 そして案の定ここにも無数の退役兵達が最前線で速射砲を構えている。 いよいよ日本かるた院本院所属の「かるた姫」による代表戦が始まる。小倉…

石山寺子育観音

石山寺はその寺の名前の由来になったように硅灰石の岩がちな山肌に建てられている。本堂の裏手奥には岩場を登ったところに子育観音がある。 蔦で覆われた巨木が生えているのだが、岩がちゆえに根が土に入り込めず、表面を網目のように這っている。この空間の…

石山寺参り

年末の買い物に出たついでに石山寺にお参りした。角松は年神様が迷わずにお越しになるための目印であり依代だと教わっていたが、仏教寺院でも置くものなのだな。神仏習合は今も根付いている様子。 観音堂の入り口にも注連縄飾りがまさに取り付けられていた。…

御王神社

穴太寺

穴が太いってネーミングがなんだかねえ。読み方はアナオオジ。アナフトデラではありませぬ。立派なお寺なんだけれども。 西国三十三ヵ所の巡礼寺ということで近くの駐車場には大型バスが二台も停まっていたのに寺の中には団体はおらず。まわりには店など殆ど…

毘沙門堂の散紅葉

敷紅葉が奇麗なのは秋というよりは初冬、12月の初週や二週目だったりする。いつも思うことだが東京や遠方からの観光客は11月中旬に大挙して訪れて、最盛期を迎える前に帰ってしまう。11月下旬の大混雑はなんだったのかと思うほど今日は閑散としていた。今の…

白無垢

八坂にて。

神馬

所用あって上賀茂神社へ。真っ白な神馬がいた。睫毛まで白く、大人しく厩舎に納まっていた。自分の役回りをわかっているかのよう。 手作り市をやっていた。しかし高いな。ちっぽけなクッキーが百円。石窯パンが一斤で千円近く。多くは素人が作ったものにして…

上賀茂神社

毘沙門堂

両親が来たので近場の紅葉の名所にでも案内しようと思いたち、毘沙門堂へ。山科駅を降りて目的地方向に進むと人、人、人。まるで季節外れの初詣。 どうやらJR東海のキャンペーンポスターに毘沙門堂が採用されたらしく、それを見て近畿や東京から人が押し掛け…

満福寺芸術祭

満福寺の美仏

黄檗という少し辺鄙な宇治の近くの駅に満福寺という禅寺がある。開祖が日本にインゲン豆を持ち込んだ福建省出身の隠元和尚という中国人の高僧で、他にも印刷・煎茶・普茶料理、隠元豆・西瓜・蓮根・孟宗竹・木魚などはどれも隠元禅師が持ち込んだものらしい…

すっかり秋

蟲に喰われて穴だらけ。それも病でも何でもなく桜にとっては毎年のあたりまえのことなのだよな。毛虫を多く養う樹。老いて枯れるのも当たり前のこと。

三井寺

うちのマンゴーにこの風格は出せない。猫というやつには猛獣の名残がより強く残るように思う。

革堂

米国人向け京都 稲荷と牛角

先週中国で会った、中国に駐在している米国人の同僚一家が1週間ほど日本に休暇に来るので昼食でも一緒にどうかと誘われた。11歳と13歳の娘を二人連れてきているというので、これは日本贔屓にする為にも案内せねばと思い、日曜日に京都案内することになった。…

猪狛犬

狛犬の動物が猪の場合はそれをなんて呼べば良いのだろう。一般的に狛犬と呼びつつも実際は獅子と犬の対なのだが、獅子を無視してコマイヌと呼んでいるので、その動物がなんであろうとこれも狛犬なのだろう。狛は高麗伝来のという意味なので、猪やら鹿やらを…

源光庵

ここには二つの窓が並んでいる。左の丸窓は悟りの窓。右の四角い窓は迷いの窓。仏教的概念を窓の形で現しただけでその窓を覗けば悟れるわけでも迷うわけでもない。それはそうだな。ただ、丸窓が柔らかな印象を与え、景色を一層落ち着く形で見せてくれるのは…

建仁寺

久しく建仁寺は意識の中になかったが、こうして立ち寄ってみると外国人の来客を連れてくるのになかなか適した寺だと思った。今度誰かを案内する必要がある時には一つの選択肢に加えよう。 立地は四条河原町から歩ける距離で清水寺などへの通過点として申し分…

霊山護国神社

終戦記念日に参拝しようと思っていたのだが、雨が降っていたので断念していた。今回、改めて友人と東山を歩いて回った際に訪れる機を得た。祖父がビルマ戦線に兵站部隊員として従軍していたこともあり、ここに祀られる何万柱もの御魂はどこかひっかかりを感…

安楽寺 鹿ケ谷南瓜供養

この日は安楽寺で鹿ヶ谷南瓜が参拝者に振る舞われ、それを頂くと中風にならなくなると言われる。痛風かと勘違いしていたが中風だそうだ。 普段は非公開の寺院なようでこの日は仏殿に松虫姫、鈴虫姫と安楽上人の描かれた掛軸が公開されていた。松虫姫、鈴虫姫…

龍牙寺

中華街にある立派なお寺。るるぶや地球の歩き方には殆ど記載されてないが、予想以上に見応えがあった。 二階から四階は仏教美術館のようになっており、アジア各地から集められた仏像の異なる様式を一堂に見られる。しかも見映えのする傑作が多く、仏像マニア…

南禅寺

確かにここは広く知られる南禅寺の水道橋なのだけれども、部分だけを切り取ると東南アジアの熱帯林に一度は埋もれた遺跡の雰囲気がある。 どこか憂いのある表情。何百年もの歴史を讃える古刹にて、変わらぬ世を儚んでいるのか。いや、主人が写真に夢中で右下…

光明寺

西山三山のひとつ、13世紀に建立された古刹。 ここは椛で有名な寺らしいが、新緑には観光客はそんなに集まらないらしい。初夏の椛も美しいのに。門を抜けると椛のトンネル。 椛とは巧妙な漢字をあてたものだ。葉にして花のように美しいということか。種とて…

善峯寺

以前から訪れてみたかったのだがその不便さ故にいけなかった善峯寺に行く機会を得た。友人が車を出してくれるということで、紫陽花を目当てに向かった。 谷を一面覆う一万株の紫陽花の壮観な眺めで有名とのこと。例年ならば多少は咲いている頃だったのだろう…

大原野神社の鹿狛犬

こちらの神社には第三駐車場まであるのに、中は人もおらずひっそりと静かだった。雨がそれ以外の音をかき消し、視覚が強調される中で椛の新緑の鮮やかさと社殿の朱塗りの華やかさが際立つ。 狛犬の代わりに雌雄の鹿が鎮座する。聞いてみたところ奈良の春日大…

字体がかっこいいとしか言いようが無い。 八坂神社にて。

平等院 藤西方浄土

光源氏のモデルにもなった源融の貴族別荘を引き継ぎ、藤原頼通が西方浄土を夢見て建立した平等院鳳凰堂。 今年は梅も桜も山吹も須らく開花が遅れていたようで、そのおかげもあってか平等院の藤も都合良く週末に満開を迎えてくれた。 藤原頼道が造営した際に…

曼殊院

あまり足を伸ばしたことのない北白川の寺に行ってみたかったので随分と北のはずれまで足を伸ばした、静かな寺。8世紀に最澄によって比叡山に創建され、1656年に良尚親王によって一乗寺現在地に移された皇室一門が代々住職を勤めた寺だそうだ。 緋毛氈のある…

金鐘に桜

晩桜に金鐘というのもなかなかの風情。ギラギラとした脂っこさが中和されるようで。 狛犬に擬態する飼犬。 他の犬と遊ぶよりもお姉さんに可愛がって貰うほうが好きなようで。飼い主が取られて嫉妬しとるがな。ちやほやされるのが好きで、かつその可愛さが自…

伊勢神宮の森

伊勢神宮は日本国民の最大宗教である神道の総本山にして、皇室の氏神を祭る神社なわけだが、そのような格式にも拘らずその神社のつくりは随分と簡素である。装飾も塗装も施されず、白木のままに立っている。 東照宮や北野天満宮のように建物や文化財が素晴ら…

平安神宮 紅しだれ

平安神宮の紅しだれコンサートに足を運んだが、溜息をつくような景色だった。見事な桜、幽玄な回遊式庭園、連日の響き渡るヴァイオリンやピアノの旋律。時代祭などのそこらの祭よりも心に響く催事としてはこちらをお勧めしたい。 桜瀧。竹の格子から溢れ落ち…

醍醐寺-春

紅葉の秋に訪れ、今度は桜の咲く春に訪れたが、醍醐寺はなかなか満遍なく充実した観光地だと改めて思う。 建築好きには堪らない世界遺産にして京都で最古の建造物となる豪壮な五重塔を備え、 歴史好きには興味深い太閤の花見を初めとする無数のエピソードが…

御香宮

日本酒作りが盛んな伏見を象徴するような神社。 境内より良い香りの水が湧き出し、その水を飲むと病が治ったので、時の清和天皇から「御香宮」の名を賜ったという由来があり、名水百選に選定された「御香水」が今でも湧く。自由に汲める湧水に参拝者が絶えず…

雪の愛宕山詣で

友人に付き添ってもらって兼ねてより登りたいと思っていた愛宕山に登った。目当ては雪山ハイキングと京都人の台所必携の品、愛宕山の火伏せの御札である。この愛宕山、京都の最高峰にして現代に至っても徒歩で2時間以上をかけて登るより参拝する手段が無い。…

東大寺

奈良の大仏と言えば京都の修学旅行生も一日足を伸ばす観光名所。 でも、どう見ても大味。国の統一と平安を祈願して作ったと言うが、目の前の大仏を見る限り一意入魂の作品というより権力誇示の公共事業という印象を受ける。素晴らしい造詣を巨大化したという…

武闘派神鹿

奈良は東大寺の大仏、興福寺の国宝仏像群、若草山焼きなど見所は多いが、なんといっても一番楽しいのは鹿と遊ぶことだろう。 鹿との交流は観光客にとってはかなりのハンディキャップ戦を強いられる。相手は「天然記念物」と「神鹿」という肩書きを持ち、一般…

下賀茂神社 蹴鞠初

京都に移り住んだのだから、京都らしい祭事を見てみたいと思っていた。装束を纏った平安貴族の姿で優雅に蹴鞠に興じるなんて、これでもかというぐらい京らしい。しかも秦氏ゆかりの世界遺産の下賀茂神社とくれば隙が無い。サッカー全日本のシンボルでもある…

伏見稲荷 初詣

本来は家長が年明けに氏神の社に籠る年篭りが、やがて除夜詣と元旦詣の二回に別れ、ついには単にその年の最初の参拝という意味になった初詣。昔は氏神社かその年の恵方の神社に詣でるものだったらしいが、それもうやむやになりつつ初詣が一般化したのは明治…

南禅寺

晩秋の毘沙門堂

石段に紅葉が降り積もる様を拝みたかったのだけれども、もう散った後で紅葉はもう掃き除かれてしまっていた。しかも紅葉が落ちても紅い色を保つのは極僅かな時間で、すぐに茶褐色に枯れてしまう。 目の前に若いお姉さんのいるときのマンゴーの足並みは速い。…

実光院

勝林院の僧房のひとつで、宝泉院や三千院に比べると特徴に乏しいであるとか訪れる観光客は少ないなどと評されていることも多いが、非常に好印象の寺だった。 欄間には江戸時代中期の狩野派の画家の筆である三十六詩仙画が掛けられている。それにはさほど歓心…

宝泉院

三千院に次ぐ人気観光地、勝林寺僧房の宝泉院。絶えず観光客が押しかけており落ち着いた風情には欠けるが物珍しいものに溢れている。如何にも京都らしい借景庭園のひとつの類型が見られる。 鶴亀庭園の樹齢700年の五葉の松が見所のひとつ。門をくぐって左手…

寂光院

大原の三千院や勝林院僧房群からも離れたところにぽつりと残る寂光院を訪ねた。そして歴史に明るい人からすれば何をいまさらというようなことにいちいち驚いている。史跡や歴史を知り、八百年前、九百年前のことが伝説でもなく実際にあったことに実感が湧い…