建築

越南 紫禁城

こんなカフェを開きたいと思うフエ「ゲッコーカフェ 」

入った瞬間、ああ、この構造はいいな、と思った。 日本にこんなカフェがあるとしたら、しかも多肉植物・仙人掌カフェだとしたら、という視点で夢想しながら寛いだ。 道に面して全面のシャッターがついている。それをガラガラと閉めたら店仕舞いも防犯も完了…

美麗なミンマン帝廟

モザイク陶器芸術。フランスの傀儡帝の廟「カイディーン帝廟」

「啓定」と漢字で書く、カイディーン廟はフエ市街から10kmほど。ベトナム阮王朝の十二代帝が建てた廟だという。度々洪水に襲われる平地を避け、山を背にし川を前にした風水の点で最適な西の地に造られた。 その当時、インドシナはフランスの支配下であり、フ…

花の乱れ咲く動態展示の秀逸なシャノンソー城

橋の形をしたシャノンソー城。元々はシェール川にかかる製粉場だったものをシャルル8世の侍従が城に設え、さらにアンリ2世の所有となった後に妾のディアーヌ・ド・ポワチエが相当、手を入れて作り込んだらしい。 絶大な影響力を持った愛妾が自らの慰めに愛着…

王の放蕩と見栄の不実用。シャンボール城

週末にやることがないので世界遺産にもなっているシャンボール城とシャノンソー城を巡るバスツアーに申し込んでみた。片道2時間半。 フランスで言うところの京都鎌倉のようなところだろうか。パリに都が移る以前、15世紀の政治の中心地で城が次々と建てられ…

フランスでしたいことリスト。話題の店、場所、趣味の店など。

毎年恒例のフランス出張。フランスと言えば私のなかでは敬愛する変態サブカル愛好者に溢れた国なのだが、観光大国のフランスにいざ行っても表面に幾層も覆うキラキラとした観光資源に触れられるだけで、私の趣味関心に突き刺さるものが何処にあるのか未だに…

軽井沢旅行備忘録。軽井沢は総じて割高で過剰集客に思える。

軽井沢旅行 ハルニレテラス トンボの湯 ホテルのキッズルーム 白糸の滝 おもちゃ王国でソリ遊び、アスレチック城 旧軽井沢銀座散策 ホテルでプール 軽井沢ショッピングセンター ツルヤスーパー かつて、群馬県高崎市に住んでいたことがある。その頃、軽井沢…

冬季の「エクシブ軽井沢 パセオ」泊。部屋からの霜の降りた白樺林の静けさが魅力。

年末にエクシブ軽井沢パセオに泊まってみた。 2012年にグランエクシブ軽井沢から拡張されて造られたパセオ棟。さらには全室スーパースイートのムセオという棟もあるらしいが私が利用することはなさそうだ。まだまだ6年では古びておらず綺麗にメンテナンスさ…

山谷ドヤ街の今

東京の東北方向、南千住駅からスカイツリー方向に少しばかり歩くと山谷と呼ばれた一画がある。 戦後に復員したものの家族も家もなく駅や地下道で雨を凌いでいた人達を米軍払い下げのテントに収容した今で言う災害テント村が山谷形成の背景だそうだ。そこに…

探し求めていた神湯「姥子温泉秀明館」

神域から湧出する掛け流し湯 ここより厳かな風呂を知らない 眼に効くという明礬温泉 石仏、神箱、御堂、銅鐘古美術満載 無駄のない清廉な廊下、座敷 4時間ひたすら湯、読書、湯 静けさの3000円の贅沢 館内、どこも写真の被写体だらけ 温泉マニアな外国人にさ…

三連休の幻想的な「東京たてもの園」ライトアップ

この三連休、中央線で三鷹から2駅の武蔵小金井にある「東京たてもの園」で夜のライトアップイベントが催されている。昼は隣接小金井公園のアスレチックやトランポリンで子供達を遊ばせ、そのまま夕方からこちらへ移動した。 もう、「幻想的」の一言に尽きる…

仏、韓、印人を 浅草でもてなしてみた

備忘録 小豆が苦手な欧州人も多いが好きな仏人もいる。漉餡の人形焼きを気に入っていた 浅草寺の御神籤は英語の説明もある 「まるごとにっぽん」は高価格だが質の良い品々が揃う 仏の女性は萩焼きの湯呑みとフグダシの柚子ポン酢、兎の鈴を購入 印度の女性は…

無くなるのが惜しくてたまらない戦後昭和の歴史遺産、高円寺の民生食堂「天平」

創業昭和26年。2012年の他の方のブログを見ると暖簾は左から右に食堂と大きく書かれた紺色染め抜きの暖簾がかかっている。こちらは右から左に書かれており、しかも白地に黒。敢えて古い暖簾を掛けているのだろうか。 ガラス戸を開けて中を見るまでの心理的抵…

備忘録 旅籠屋丸一の好みの意匠と内装 藤田嗣治、小倉遊亀、土牛

こんな大きな高杯というのも存在感があって良い。こんな植木鉢を作ろうか。 注意を向けると石燈籠の中にお稲荷様が収まっていた。こんな細部の拘りや豊かさが素晴らしい。 葉の繁げる瑞々しさが良い。梅雨の雨に打たれた美しさが増す。 なんとも存在感のある…

外国人の友人にもお勧めできる。猿ヶ京温泉 旅籠屋丸一

最新設備好きな妻を満足させる清潔な水周りや内装 和の懐古趣味な私を満足させる古民家一棟貸切 自由に借りられる開放感のある4つの貸切家族風呂で家族だけの時間 子供を寝付かせた後には露天風呂付き大浴場を満喫 さらには部屋にも窓を開放して入れる露天風…

自然に焦がれて

別にムンバイに限ったことじゃない。排気ガスと粉塵にまみれた街路樹があるだけで市街地に自然と呼ぶべきものはない。 ムンバイに行けばわかるけれども、この写真の箇所が別に特に汚い所を選んで撮った訳でもない。 インドはゴミの処理が下手なだけで、日本…

フォトジェニックな彫刻の森

箱根彫刻の森美術館にネットの森が復活していた。 もう、キングオブインスタ映え。しかもなかなかの全身運動。 子供になって遊びたい。 双璧を成すのがシャボン玉の城。芸術は極めると子供の遊具としても最高なものになるらしい。 スリルがあって危険ではな…

Re:cyclerie @ Clignancourt 美麗植物廃墟ベジカフェ

クリニャンクールと合わせて是非訪れたいカフェレストラン。植物、廃墟、アンティーク、ビオ、低環境負荷。これらに興味がある人にはたまらん店だと思われる。食事がなにより健康的で腹に重たくなく、美味しいのは嬉しい。 廃線を跨ぐように建つ元駅舎を再利…

ランス世界遺産 大聖堂のヴォールトを作陶したい

ランスのノートルダム大聖堂は第一次世界大戦時になんとドイツ軍の空爆に遭い、屋根や梁が大破したのだという。この件でドイツに対するフランス国民の憎悪が膨れ上がったとも聞く。日本人からしたら鎌倉の大仏や八幡宮を空爆で破壊されるようなものだろうか…

白雪の日光東照宮の綺麗寂

昔、ブルーノ・タウトという有名なドイツの建築家がいた。彼は桂離宮の侘び寂びの抑制された美に「ここに繰りひろげられている美は理解を絶する美、 即ち偉大な芸術のもつ美である、 すぐれた芸術作品に接するとき、 涙はおのずから眼に溢れる。」と最大限の…

豫園の思い出

何か子供達へのお土産を買えないものかと豫園に来た。もう19時だが店は21時頃まで開いているという。 豫園に前回来たのは何年ぶりだろう。記憶を遡ってみると12年近くも前になる。私の海外出張に妻が遊びでついて来るというパターンが多かったが、その時は珍…

華麗なる一族の邸宅で昼餐 「二木屋」

子供を親に預かってもらい夫婦水入らずで年末の昼餐を、かねてから行ってみたかった北浦和の「二木屋」でいただく。せっかくなので子連れではいけない店へ行きたかった。 自由民主党の初代厚生大臣だった小林英三氏の邸宅を改装したレストラン。小林家は毛利…

印度の美意識の原型は孔雀か。ジャイプール 市街宮殿と天体観測器ジャンタルマンタル

水墨画のように灰色が重なる水上宮殿の景色。乾いた土地で貴重な湖の中に浮かぶ宮殿は楽園の体現なのだろう。 「この門は何世紀に誰が建てた」だのと耳元で途切れることなく喋り続けようとするガイドさんに、のんびりぶらぶら見て回りたいから入口の木陰でチ…

アンベール要塞と宮殿と

風の宮殿。王宮の周りを2km近くも回廊が張り巡らされ、そこには網目の覗き窓があって宮廷の女性達が姿を見られることなく外の市井の様子を眺められたのだとか。 とはいっても宮殿に面した街並みに本当の姿があったとは思えない。検閲済みの情報のようなもの…

アルシサール・ハヴェリ ホテル

そりゃあ、もう、ジャイプールにも一泊3万〜5万円、果ては10万円もする高級宮殿ホテルはいくつかある。ムンバイで泊まっているトライデントホテルの系列ホテルだって3万円近い。 それらに対して、このアルシサール・ハヴェリが1泊8500円って驚異的ではなかろ…

スーパー銭湯の範囲を超えた和風庭園 さやの湯処

都内有数の銭湯と呼んでも良いのではないかね。志村坂上の「さやの湯処」。 ここは風呂は人気のスーパー銭湯のような設備が揃っているが、白眉はその庭園と食事処の美しい和の佇まい。 食事処がゆったりとしていて、ここで食べながら小一時間ほど小説を読む…

高円寺を代表する廃屋

高円寺を代表する、という形容の仕方があるのか知らんが、遺跡廃墟好きには必見の一角。 高円寺の由来ともなっている宿鳳山高円寺の並びにある。高円寺一番を推すのは廃屋の朽ち具合の風情もさることながら、廃屋を支えるように立つ桜の大木。高円寺で写真家…

エローラ石窟 カイラス山式遺跡水槽を造るなら参考に

アジャンタの広い石窟だけでも驚いていた。それがエローラになると規模が飛躍的に拡大する。 アジャンタの開窟に携わっていた夥しい石工がアジャンタ放棄の後にはエローラの開窟に回ったという。エローラの印象はわかりやすい規模の拡大。その巨大さで信者、…

アジャンタ石窟グプタ様式仏教芸術の数々

ムンバイから飛行機でアウランガーバードまて1時間。さらに街から車で2時間の距離にアジャンタ石窟はある。川に削り取られた湾曲した岩壁に30近くもの石窟が並ぶ。雨季も修行の日々を送れるように岩を削り出して作ったのだそうだ。 目と鼻の先にある滝壺か…