意匠

京都御所

通常は往復葉書で入所予約をしないといけないが、春秋に行われる無料公開の日だということで初めて御所を訪ねた。 右近の桜が丁度よく咲いていた。 ハレのデザインですな。 さすが御所、としか言いようがない。 簡素だが絞り込まれた上等なもんが置いてある…

花灯路

春に行われる東山の花灯路は秋に行われる嵐山の花灯路と同じ灯籠を使いまわしているようだがどうなんだろう。いや、そうすべきだと思うし文句ではないのだが。 京都を訪れたら「今だけのイベント」を体験できたと思えることが観光客を満足させる上で重要なの…

木村英輝の襖絵

切り絵のような太い輪郭に大胆な色使い。絵本に向いている温かみというか朴訥さの感じられる長閑な表現。 青く描かれた蓮が不思議なことに寺の屏風にとても合う。古刹にありがちな染みて黄ばんだ襖紙と掠れたような水墨画。。。歴史的文化的価値は高いのだろ…

錆びた構造

歯車が連なる無骨な構造。縄編み機の心臓部。動いていたらさらにかっこいいに違いない。 現代の科学技術は想像の及ばないところにあり、この歯車が集積した構造など如何にも原始的なものに写るのだろう。小生からしたらこれでも十分に複雑な科学技術そのもの…

芸術対猥褻

この商業広告は風紀を乱すと見做され日の目をみなかったそうだ。アールヌーボーの流れを汲むような大衆ロマン画風。明治期は既に洋画の裸婦画ぐらいあっただろうが、まだ時代が許さなかったようである。「絶対防腐剤を含まず」と書かれた繁体字も若干バラン…

刻印

無骨で硬質。こういうのを陶器の胴にでも押し付けてみたら面白いのかも。 篆刻体ってやつも好きな書体のひとつだ。

昔の清酒のラベル

白地に墨書きのラベルも如何にも日本酒然としていて良いかもしれないが、明治大正期の西洋の図案を取り入れた偽洋風のロゴやラベルが好きだ。 清酒であったり書画であったり、永らく美意識を練りこんできた馴染みの文化を新しい様式に埋め込んで表現してみる…

御香宮

日本酒作りが盛んな伏見を象徴するような神社。 境内より良い香りの水が湧き出し、その水を飲むと病が治ったので、時の清和天皇から「御香宮」の名を賜ったという由来があり、名水百選に選定された「御香水」が今でも湧く。自由に汲める湧水に参拝者が絶えず…

牛乳

高度にマーケティング技法やデザインが洗練されて消費者反応テストにかけた図案だけが残るようになるとこんなブサイクで愛着が湧くようなものは生まれない。優等生だけで構成される世の中は全く持ってつまらない。

艶のある金

こういうのが金の魅力を活かした使い方のように思う。薄暗がりの中で鈍く浮かび上がるような金屏風の色を反射した床。金屏風が目に入らないように、床に反射する金だけ目に入るようにできないものだろうか。 毎日のように磨き上げた床なのだろう。 暗がりか…

レトロ照明

大正、昭和の旅館でよく用いられている和風照明が好きだ。 鉄製のランプシェードに和風の文様が入っており、枠の黒と乳白色のガラスとのコントラストも潔くて良い。中央には房が付いていて装飾的なのだがシャンデリアのようにくどくならないのも良い。 以前…

西陣織工芸美術館 松翠閣

こんなことをいっては甚だ失礼だが、全く期待していなかった。ぐるっとパスという美術館割引冊子の10個目のスタンプを獲得するためでしかなかった。失礼な話だ。 それを嬉しい驚きで期待を裏切ってくれた。入館料なんと一人200円。それが割引になり100円。し…

茶屋

贅を尽くしたというやつかね。茶屋街でいくつか和の意匠を写真に納めた。 漆塗りの行灯。木枠に和紙を貼るだけなら3000円ぐらいで作れそうなものの、今まで見かけたのはどれも何万円かする。時代物でなくとも復刻版で十分なのだが。 欄間や引戸の透かし彫り…

ティファニーブルー

とある神社で見かけた袴の青緑。欧米では一般的にロビンエッグブルーと言われ、コマドリの卵の色をさすが、たぶんティファニーブルーと言ったほうが想像しやすい。そもそもコマドリの卵の色がこんな色をしているなんて知らない人のほうが多いのではないか。 …

紅葉の土間

東福寺付近のとある塔頭でみかけた土間。 こんなにも葉脈が綺麗に写し取れるものなのだな。 もみじは若葉や秋の紅葉の色鮮やかさに気をとられがちだが、こうして形だけをみても素晴らしい。

能面

いつだって日本人の表情はわからない。怒られた時にニヤニヤ笑うのは何故だ。泣くのが肯定されるのは何故だ。外国人にはわからないらしい。日本人の自分だって何故かわからない。 とりあえず日本的なるものの代表であり、翳りのある神秘的な日本文化を象徴す…

唐紙

この唐紙というやつも随分と高価なものである。京都で有名なのは老舗「唐長」だが家の内装に使おうと思っても目玉が飛び出るような値。何十にも下張りを重ねた襖は当然値が張る。 和紙の上に雲母などが使われたものは華やかだが、唐紙に惹かれるのはむしろそ…

大本山 大光山本圀寺

朱の鳥居のトンネルを拝みたければ伏見稲荷。水面に立つ鳥居を拝みたければ宮島だろう。金色の鳥居をみたくば本圀寺となる。この本圀寺、金尽くしである。 こんなことを言っては失礼かもしれないが、浮かんでくる言葉は「胡散臭い」「新興宗教」「悪趣味」で…

かね井

蕎麦にうるさい愛好家にも、薀蓄抜きで素朴に美味しい蕎麦を食べたいひとにも応えてくれる蕎麦屋だ。初めて蕎麦を食べる外国人にもここから試して欲しいものだ。 通り過ぎてしまいそうになる。店先には店名のわかる看板も暖簾も無く、ただ広く開放された間口…

京都壬生堂

以前、友人が海外駐在時に遊びに来てくれた際に、七転八起の達磨をモチーフにしたTシャツを頂いた。黒字に蛍光緑と蛍光桃というポップで個性的なもの。友人宅に夕食に招かれていたのだが、来ていたTシャツが汗まみれだったので何でもよいから買おうと、全く…