美術館 博物館

ガラス工芸美術館

入口の白い巨大なガラス結晶が美しい。 大きな空間に聳えるインスタレーション。青い触手のようなガラスの突起が海の渦のように柱となっている。 台が反射する鏡面仕上げになっており反射も美しい。 海洋生物が散りばめられていた。アンモナイト、ヒトデ、ウ…

アマゾン本社の本気アマゾン化

シアトルにアマゾン本社はあるのだが、大きなビルが1棟、本社として存在しているわけではなく20棟近くの本社ビル群が密集している。その1棟にスフィアと呼ばれるアマゾン=熱帯雨林オフィスがあり、土曜日は外部にも一般公開してくれているので見学してきた。…

2024年五美大展 3

作品の前でしばらく人だかりがあった。 特に陰陽の陰の表現に美人画の画集を数多く出版されている池永康晟さんを思い出した。 ギャラリーもついて軌道に乗っている将来を嘱望された作家さんなのだろうな。美人画は人気がありそう。 何の木だろうか。青と碧で…

2024年 五美大展2

欧州の美術館の19世紀絵画にありそうな雰囲気ながら人物は日本人。 なんともアカデミックで他の学生さんとは異なる時空間とベクトルで制作している印象。100年前の欧州に生まれた方が幸せだったりするのだろうか。存在感の際立つ重厚な一画だった。 写真にす…

2024年 五美大展 1

東京の5つの美大の合同卒業制作展「五美大展」が毎年新国立美術館で催されるのだが、入場料無料で子供と気軽に絵画や彫刻、デザインなど多彩な作品を楽しめる。 多摩美エリアから入ったのだが版画のクオリティの高さに目が覚めた。 モチーフがとても好み。…

王立植物園

王立植物園に入ってみた。入園料は4€。 おお、ミツマタがある。 温室に行くとサボテンが少々。規模感としては新宿御苑の植物園温室のようなイメージ。 カランコエファングやクラッスラ類がちょぼちょぼと数株あるだけでこれだと日本のホームセンターの方がた…

「教科書に載っているような有名な作品」よりも単に「完成度が高く美麗な傑作」をたくさん観たいならティッセンボルネミッサ美術館で圧倒される

マドリッドの美術館といえばプラド美術館。そしてピカソのゲルニカが見られるソフィア王妃芸術センター。旅程が短いとその両方かどちらかしか行けず、ティッセンボルネミッサ美術館に行く人は少ないのではないか。 1920年代から二代にわたって収集された世界…

菊池ビエンナーレ

蟲界の大御所とも言える奥村はなさんのベニテングハゴロモとヤモリのオブジェも発見。 あまり陶蟲をつくってらっしゃる人は少ないので勝手に親近感を抱いている。 この方の陶蟲はどれも蟲らしさだけでなく可愛らしさがある。 中嶋草太さんの風化した骨格のよ…

ピンク背景に骨格標本が美しいインターメディアティク

東京で誇るべきはこの東京大学の科学遺産と文化遺産を展示した無料の博物館。艶やかなピンクを背景に美的センスが迸る展示に毎回うっとりとする。 馬の骨格標本もこの迫力よ。棒立ちした骨格標本はいくらでも見るが、後脚で立ち上がる躍動感溢れる骨格標本を…

インターメディアテクの魚学展

子供を連れて東京駅前の東京大学所蔵の科学文化遺産を無料展示する施設「インターメディアテク」へ。 インターメディアテクにクリスマスツリーを作らせるとこんな感じになるらしい。苦笑。 季節によって展示内容もいろいろと変わるらしい。ますます素晴らし…

ウサギノネドコ「もしも博物展」に参戦

「もしもこんな生物がいたら… もしもこんな植物、鉱物、世界があったら… もしも博物展では、そのような想像から生まれた博物をテーマにした作品がずらりと並びます。 非現実的な要素を持ち合わせながら、リアリティを追求した精密さがあり、その世界に引き込…

復活した国立東京海洋大学海鷹祭

久しぶりに国立東京海洋大学の学園祭である「海鷹祭」に足を運んだ。私が楽しみなのは海洋大学の海鷹祭と東京藝術大学の藝祭の2つだ。専門性の高い国立大学の学園祭は面白い。 潮汁、カニ汁、海鮮チヂミ、タコ焼きなどの馴染みやすいものから 海洋大学なら…

子供が夢中、実験ラボ「イマジナス」

杉並第四小学校が小中一貫の高円寺学園として統合されたことで杉並第四小学校は廃校となった。その校舎を改装して新たに誕生したのがイマジナス。 SUGINAMIのアナグラムでIMAGINUSだそうだ。公募されたアイデアなのだそうで、考えた人は天才ではないかと思っ…

京都国際マンガミュージアム

外気温38℃の京都。盆地は暑い。沖縄は33℃というのに、もはや沖縄の方が避暑地だ。 あまりの暑さにエアコンのないお寺めぐりは嫌だと息子に反対され、京都国際マンガミュージアムへ。 ようは廃校を利用した漫画喫茶だ。 巨大な火の鳥のオブジェ。火の鳥ファン…

アート&アクアリウム 神戸アトア

神戸の友人に2年前に開館したばかりだという神戸港の近くにある水族館に連れて行ってもらった。この球体の水槽が印象的な美しい展示で評判の水族館だ。 正直、泳いでいる魚はとりわけ珍しいわけではない。しかし水槽の形状がどれも目新しく工夫されていて魚…

彫刻の森 美術館

強羅から歩いても来られる強羅から登山鉄道で隣駅の彫刻の森。真夏の炎天下。 人骨と人体が積み上がったモニュメント。井本淳氏の「断絶」だけ空気感が異なっていた。そうだ、8月には原爆が落とされたのだ。 彫刻の森美術館の主目的であり、今日一日の主目的…

新鮮で懐かしい「西武園ゆうえんち」にあれこれ思う。

かねてから興味のあった西武園ゆうえんちに子供達が行きたいと言うので休みをとって行ってみた。まだ世の中の親は夏休みを取るには早いだろう、かつ猛暑日の合間を縫えば比較的空いてるのではないかと思った。 レトロをテーマにして再生されている。飲食店や…

「博物ふぇすてぃばる」は地獄楽

東京は九段下にある科学技術館で「博物ふぇすてぃばる」なる自然造形系の展示販売会があると聞いて行ってみた。 ・昔は子供達の自由研究のネタになるような素材やキットが売られていたらしい。 ・今はX万円はざらなハンドクラフトマーケットと化している。1…

ロンドンで見た和なるモノ

なんだか和のモノで構成されているけれどもチグハグ感。 これは英国に和の建具やら家具やら小物を持ち帰って再構成した部屋を描いているそうで、普通は並ばないモノが寄せ集まっているそうだ。 異国の人が日本文化に憧れて1部屋を日本のもので溢れさせて悦に…

ヴィクトリアアルバート博物館

実は大英博物館よりも満足度が高かったのごヴィクトリアアルバート博物館。大英博物館は通路が狭くガラスは指紋だらけで汚く落ち着いてじっくり鑑賞できなかった。ヴィクトリアアルバート博物館の方が広い空間で美術品が美しく見えるように展示されている。 …

大英博物館で拾った作陶ネタ

なんだか陶器にしたくなる形状。 ミイラ風陶器の入れ物とかありかもしれない。私としてはネコも良いがアヌビスにしたい。 スフィンクス像。体が人間、頭が山羊の逆をいくパターン。 乳房が前面にあるのは身体が獣ならば随分と奇妙な話だ。 真正面から見ると…

大英博物館の鹿と山羊

世界中の文化文明の工芸美術品のコレクションの質量において大英博物館は驚異的だ。一時期の帝国の軍事力をして世界中から簒奪しまくったのだから。幸か不幸か一箇所で世界中の美術を堪能できる。収蔵庫に眠っている品々は数倍に及ぶのだろうけれども。 ギリ…

ロンドンのグラフィティアート

まずは教会とグラフィティ。 この東ロンドンはグラフィティが町中に溢れていることでも有名らしい。街が丸ごと美術館状態。 5人ほど、快晴の中、スプレー缶をカラカラ振りながら描いていた。 私の中のベストはこれ。ゾンビっぽい敬愛された女王陛下。 通り過…

蟲好きなら一度は行きたい「灯螂舎」

なかなかここまでテーマ性の明確なギャラリーカフェもないのではないか。蟲、焼菓子、アンティーク。 東京駅から3時間ほど上越新幹線、両毛線、上毛電鉄と乗り継いだ大胡。大胡駅前はリトルオランダだった。 川沿いを8分ほど歩いた先にあるトタンの小屋。こ…

永島千裕個展@新宿高島屋

京都嵯峨美出身のイラストを描いてらっしゃる画家の永島千裕さん。個展の案内状を毎回送ってきてくださるので観に行ってきた。 鳳凰の極彩色の尾羽が舞い降りる中で抱き合う2人。遠くからも目を惹き、近くによると夏白菊の表情の豊かさに引き込まれる。 200…

彫刻家「清水ちえ」 来日展示

代官山のLurfで私がかねてより尊敬し憧れている彫刻家の清水ちえさんの作品が展示されていると聞いて2時間半の隙間を駆け足で見てきた。 欧米人の顔つきの彫刻を作る人は日本にも無数にいるが、いかにも日本人らしい顔つきの写実性の高い彫像を造る作家は案…

土門拳 東京都写真美術館

好きな写真家を聞かれれば、挙がる1人は土門拳だろう。そんな土門拳の古寺巡礼写真展が恵比寿の東京都写真美術館で催されていると知り、会社帰りに立ち寄った。 土門拳といえば室生寺。圧巻の写真が並んでいた。 入口に掛けられた写真以外は撮影不可だったが…

国立新美術館

もうそれ自体がアート作品ともいえる国立新美術館は適当に撮っても良さげな写真になる。 緑色のガラスを透過することで生まれる色のグラデーションも綺麗。 この円錐の上の子供心が踊るような特等席にフレンチのひらまつが運営するポール・ボキューズという…

蟲偏愛家の集う「東京むし展」

蟲にまつわる手作り作家の展示販売会に行ってみた。「東京むし展」はここ毎年行われているそうで、蟲好き、ハンドクラフト好きにとって魅力的な狭く深い世界。自分の好きなものに開き直った人達の集い。 蟲の標本に時計の機械機構を嵌め込んだもの。機械仕掛…

五美大卒業制作展@国立新美術館

数年ぶりに国立新美術館で毎年行われる五美大合同卒業制作展に子供達と来た。入場無料で美大生の4年間の苦闘の成果の結晶やら打ち果てた残骸やらのドラマが見られるありがたい展示。そして撮影自由なのも素晴らしい。 どこかのカフェやバーの壁に掛かってい…