もっとも美しい紅葉は何か パラドックス

庭から取ってきた4枚の紅葉がある。左から青柳、伊呂波、伊呂波、乙女桜。もっとも色が紅く鮮やかで綺麗なのは一番右の乙女桜。

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葉先も枯れておらず、全体的に瑞々しい、濃い色をしている。

 

でも、実はこいつだけ新葉なのだ。他の葉は枯れる前の反応で紅葉しているのに対し、一番右の乙女桜は芽吹く時に最も強い紅色を出す。今年は夏の暑さで葉を落とし、秋からまた芽吹いた季節狂いの葉。


そう、最も美しい紅葉は紅く芽吹く品種による春の紅葉なのだ。「乙女桜」による紅葉林を作ったら誰もがはっと息を奪われるに違いない。なぜ春先に、こんなにも鮮烈な紅い紅葉が見られるのかと。

 

冬の多肉まみれの在宅勤務

 

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バルコニーから室内に多肉植物の多くを取り込んだせいで、仕事机の周りが多肉植物の鉢だらけになってしまっている。

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仕事はPCとスマホさえあればできるので、卓上に広いスペースは要らない。だから植木鉢だらけでも構わない。むしろ、ふとした瞬間に視線をPCから外して多肉植物を眺められるのは気持ちが良いし、目を休ませる。

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鹿の一画。そろそろもう一体、加えたくなってきた。片脚上げ、寝そべり、鳴き姿と作ってきたので次は水飲み、威嚇、座位か。

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陶虫夏草の一画。触手状の多肉がぞわぞわと分岐しながら地を這ったり、光を探り求めて伸びていく様はたまらない。成長が比較的早いのも嬉しいところ。

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 海の中の何かのように見えなくもない。海藻、ポリプ、多肉植物

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緑蛇というより緑鞭と呼ぶ方がしっくりくる。

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机の右手、森林性サボテンのリプサリスの一画。細い茎から炸裂した花火のように展開する細葉、枝垂れ花火のように垂れ下がる細葉。

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マミラリア に桃色の蕾が付いているのを発見。いつ咲くつもりなのだろう。冬にこんなに冷え込んでから咲くのか。

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セダム「新玉つづり」が延々と伸びて床の上を這い始めている。

山茶花、山茶花 咲いた道 そして箱根「天山湯治郷」


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箱根の街を強羅から宮ノ下へ、箱根湯本から天山湯治郷まで歩いた。道路は車が登れる傾斜内にするために蛇行しているが、それらを最短で横切るように住民用の急な坂の生活道路があちこちにある。それらを、突っ切っていった。

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誰も通行人のいない、山茶花が長い壁をなす裏道に出た。燃えとるな。地面を鮮やかな紅に染め上げるのは花の塊がぼとりと落ちる椿よりも花弁をはらはらと落とす山茶花に軍配が上がる。

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それにしても見事。


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ふと立ち止まると深い秋。

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函嶺、平賀敬美術館という子連れでは行き難い個性的温泉施設は二つとも休館中だった。冬に行くと人は少なく空いてはいるが休館の可能性も高い。

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そんなわけで天山湯治郷まで歩いていった。

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肝心の風呂はというと、箱根ならではの山に囲まれた眺望はなかった。東京近郊の人気スーパー銭湯でもあるレベルかもしれない。無論、それらよりも泉質は良いのだろうが。

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何せネット上の写真が奇跡の一枚すぎるのだよな。まず、こんなに綺麗ではない。もっと古びている。しかも、露天であればこれはサウナの前の柵と建物の間から撮ったであろう視点だし、下の半露天風呂は奥の洗い場のカランの上から写真を撮らないとこうは写らない。風呂に入って実際に見る視点ではなく、よく見せんがために利用者が通常は立たない視点で撮られている。

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入場料は1300円。不満なほど何かを欠いているとは思わない。しかし、箱根に来たからには何かもっと非日常な温泉風情が得たかった。

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休憩所は川に面し、ごろりと横になれる。膝掛けもある。自販機もすぐそばにあり、ビールやジュースも飲める。

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姥子温泉が比較対象になってしまったのが悪い。そもそも、姥子温泉がひっそりとした湯治場文化遺産温泉として維持保存されているのは同じ経営母体である天山湯治郷の売上収益のおかげなのだから。

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ところどころに共通する「粋」な美意識を感じる。「ひがな湯治 天山」は入場料1300円で中には食事処や休憩所が充実。「かよい湯治 一休」は露天風呂だけの施設。さらには1泊目9000円、2泊目8000円、3泊目7000円と連泊するごとに値段が安くなっていく「逗留湯治 羽衣」の三施設があり、羽衣に滞在すると天山と一休の両施設が利用できる。



 

師走の植物たち 京都産まれの紅葉と多肉たち

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京都の南禅寺大徳寺相国寺、疎水から集めた種から実生で育てている紅葉。それが今年は燃えんばかりに綺麗に色づいている。

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やはり、暑い夏と急激に気温が落ちた初冬が良かったのだろうか。常に水を絶やさずにいたこと、株元に睡蓮鉢を置いて湿気を供給していたことも成功要因かもしれない。そもそも京都の紅葉の血統が良いということもある。

 

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バルコニーからは段々と鉢を撤去し始めている。そろそろ、リプサリスやクラッスラ類も室内退避せねば。秋に植え替えたばかりのゴーラムもどこまで根張りしているかわからないので今年は取り込んだほうが無難そうだ。

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追加で軟葉系ハオルチア「氷砂糖」、硬葉系ハオルチア「瑠璃殿」、「マサイの鏃」、「金の卵」などを椎茸栽培ドームに入れた。寒くなっても屋外で長く陽に当てられて良いかもしれない。

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これは何という花なのだろう。ピンク色の曼珠沙華のような。

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オキザリスパルマ「孔雀の舞」に白く咲いた。こんな花とは想像していなかった。

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ホトトギス。子規。不如帰。杜鵑。時鳥。時鳥花。

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ルビーネックレスに、なんとも小さな小さな花が咲いた。

 

少なくなるけれども、目を向ければ冬にも彩りはある。もう少しすればアネモネが咲く季節。動植物には不利であろう寒くなった冬を待って芽が出てくる植物があるということが不思議でならない。


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咲いた。この「四海波」の花を見るのは3年ぶりだろうか。高円寺に引っ越してからの環境が長らく合っていなかったようで、この植木鉢に植え替えて半年してようやく開花。植え替え万歳。

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このトルコ青を掛けた鉢は陶芸を初めて2、3回目の窯出し時の作品。貫入がすでにこんなに育ってきた。特徴には乏しいが径と深さのバランスが多肉植物には都合が良い寸法をしている。

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波濤のような、開いた鰐の顎のような葉の縁のヒゲが魅力のフォーカリア属。左手にももう一つ蕾が育っていることを確認した。

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エケベリア「花うらら」も縁の紅が増していく。

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もっと大きく育つかと思っていたが、鉢が小さいからか肥大化はしない。

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わざわざ割って破片を繋ぎ合わせて作ってみた鉢だが、あまり労力に見合う効果は得られなかった鉢。

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「野薔薇の精」。水のやりすぎの葉が開いてだらけた風貌。


植物天国 晩秋のオザキフラワーパーク

鬱々とした時に来たくなる植物好きの天国、オザキフラワーパーク。西武新宿線武蔵関駅から1kmというなかなか辺鄙な場所にあり、自家用車がない人にはアクセスは悪いのだが、目的地として目指すだけの価値のある店。ロードバイクで10kmばかし走って汗を流し、辿り着く。

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晩秋ともなると球根が多種多様。一球98円は安くはない。島忠ならば48円だった。そのかわり種類はとても多い。チューリップの他にもクレマチスが豊富だった。

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実は今回の目当ては椿。ざっと見渡しただけでも20種類はあるか。「菱唐糸」のような華やかな桃色系、白椿系、さらには紅い「友の浦」や「玉の浦」など。一重侘助、八重、獅子咲きなど花の形も様々。

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「月の輪」なんて紅白の変わり品種もあった。庭先に咲いていると、珍しくて目を惹くに違いないが希少性ではなく鑑賞性で見直すと果たして自分の好みかはわからなかった。

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京都の友人が、椿が好きだと言っていた。その頃は椿なんて地味な花のどこが良いのだろうか、と全く興味がなかった。葉も厚ぼったく暗い緑で華やかさがないと思っていた。ふと気付くと、自分も一回り年上の友人の当時の年齢になりつつある。四十にして魅力に気付くのが椿なのだろうか。

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華やかな品種が増えているけれども、一番の目当てはこの「出雲大社藪椿」。筒咲の濃い紅。この至って潔い簡潔な形の椿の元気な苗木がなかなか手に入らない。ネットでも見つかるのだが、貧弱で小さな苗木ばかり。ここオザキフラワーパークでは背丈が30cmほどに育ち、蕾を沢山つけた株がどの品種も980円で売られている。葉も元気で茎は太く勢いがある。商業的には背丈で測られるので光量管理して徒長気味に背丈を早く伸ばして売っている株は多いと思うが、オザキフラワーパークには仕入れる苗木への品質のこだわりを感じ、信用している。

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盆栽販売区画。ブルーベリーコーナー、紅葉コーナー、柑橘コーナーと何でも揃う。

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こんな大きな松が2万3千円は安くないだろうか。樹形がそこまで美しくないのかもしれないが、樹齢を重ねた迫力が出ている。

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トライポフォビアの人には気持ち悪く感じそうな花。名前を忘れてしまった。私の陶器鉢には合いそうなヤツだ。

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店内にはドライフラワー、プランツが所狭し。博物館的な雰囲気は楽しい。

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カナダのものか、40cm近い巨大松ぼっくりは値段も一個4000円と存在感があった。クリスマスツリーの根元に一つでも転がしておくだけでも雰囲気が変わるのだろうよ。

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綿花が流行りらしい。

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さて、店内の植物コーナーへ。ダイオウインコの置物が馴染む巨大温室。

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そこらのホームセンターの植木コーナーとは背丈が違う。鬱蒼と茂るジャングル然としていて、植木も同一種があちこちに置かれていて自分の好みの株を探して歩く楽しさがある。

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オザキフラワーパークがスゴイのが、滅多に見かけない種類の植物苗が手の届く値段で置かれていること。リグナムバイタは世界で最も重量が重い樹木でかつては木造船舶の建造に重宝したというもの。

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樹高2mはあろうかという巨大なセローム

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気根の太さたるや。この巨大で聳えるセロームが12,000円なのは破格ではないだろうか。吹き抜けの階段廊下の脇に置いたら存在感を放ちそうだ。残念ながらそんな空間は我が家にはないけれども。

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蘭コーナーも面白かった。腐敗臭フェチな蘭コレクターにはたまらない逸品。

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 茗荷のような色合いの蘭。 

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名前の思い出せないサボテン。轆轤で挽いたような曲線美。

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塊根モノも見事な株が並ぶ。値段は付いていなかったが、5桁、あるいは6桁はすると思われる。根上がり株は一つの憧れでもある。

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つい買ってしまったのが、こちら。アポニア・パピラケア。白蛇のような風貌。

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寒さに弱そうなサボテンの冬のシェルターに使えそうなガラスドームは2400円。

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外に戻る。今年から店外でお洒落なカフェレストランが営業している。今回は食べる時間がなかったが、また来たい。

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全ての販売コーナーが進化し続けるオザキフラワーパーク。魅力的すぎて衝動買いしてしまうからあまり近所に無いほうが良いのかもしれない。たまに自転車で汗かくほどに走っていくのに丁度良い。

在宅勤務が快適になってきた秋の陽だまりバルコニー

11月にソウル、12月に箱根、年明けに続けて2回もパリ出張が入るようだ。なんだか、忙しなくなってきた。秋を楽しむ間も無く師走につっぱしり、また年が明けてしまうのか。

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ふと気づくとエケベリアも葉のフチが綺麗に紅く色付き始めている。酷暑と台風に次ぐ台風で2株ほどダメになってしまった。育てて株分けするよりもダメになる数の方が上回っているように思う。総じて東京の気候には、私の管理下ではエケベリアよりもハオルチアのほうが生存率が高いように思う。そんなわけでエケベリアが綺麗に紅葉してくれると嬉しい。

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白鳳釉を掛けたこの筒鉢もだいぶ、ヒビ模様のような貫入が目にわかるようになってきた。これは6年かけて「器が育った」のであって断じて古びて汚れたのではない、と言いたい。

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10月下旬の朝8時半。バルコニー前方の棚全体、右手の棚全体に陽が射す。

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10月下旬の午後3時。バルコニー前方の棚は日陰に入り、左手中程だけに陽が当たっている。少なくとも順番に各箇所が2時間ほどは直射光が当たるようだ。冬の日照時間はさらに少なくなるかもしれない。

 

緑に囲まれて秋の柔らかな陽射しのなかでの在宅勤務。邪魔が入らない効率の良さはあっても、緊張感による集中力は得られない。ただし、通勤時間往復3時間を削減できるのは大きい。これも常にできないから新鮮さと充実感を感じられるのだろうな。

 

もう少し座面の低いカリモクのソファなんぞがあったら最高。

 

 

白マット筒台座鉢 X 「常盤忍」

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常盤忍も焼き上がった陶器鉢に植え込んだ。

 

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あちらこちらから根が飛び出していて、長い年月をかけてそのうち鉢全体が常盤忍に覆われてしまうのだと思われる。10年後か、20年後か。

 

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大中小が並んだ。中、小、大の順に古い。次回はアクセントに首が長く、先っちょに球体の乗った鉢を作ろうかとおもう。並べた際にリズム感が出る。たまには室内のテーブルの上に並べても緑が瑞々しくて清涼感が取り込めるのではないかと思う。