食事に全振りなマンション改装旅館 熱海「昭和倶楽部」

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親戚の集まりで熱海の昭和倶楽部というマンションを改装した宿に泊まった。2LDKを1室として4人が泊まれる。畳に布団敷きが2名、シモンズベッドが2名。

最上階は各階2軒の階全体をぶち抜いたペントハウス仕様だという。
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料理が定評があるのだそうだ。
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出来立てで焼物、揚物、煮物が出てくるのだがなるほど、どれも美味しい。
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鮑の踊焼き。むごい。バターの塊を抱かせられて蒸し焼かれる。
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しかしそのままでも、レモン汁を絞っても大層美味しかった。業深いな。
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どれも安心して味わえる美味しさ。
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風呂は3人ほどが入れる内風呂に2人が丁度良い露天風呂が1つ。しかし部屋数が少なく他の客と鉢合わせることが少なく狭さを感じない。
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熱海保養所泊、小田原北条攻めの歴史散策

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息子と先発して熱海へ。熱海駅前からバスでニューアカオホテルへ。ローズガーデンの上に隈研吾設計の海を一望し大きなブランコを漕げる素敵なカフェがあると聞いたのだが、なんと大人4000円の入場料を払ってローズガーデンに入らねばならないのだという。カフェも安くはないのだろう。予算オーバーが過ぎるので諦めて道路沿いのイタリアンレストランで食事したが、こちらでも十二分に眺望は目に眩しくピザ、スパゲッティは美味しかった。
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満腹になって崖沿いの遊歩道を歩く。
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ここら一帯が全てニューアカオホテルが整備したらしい。
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長い48年の歴史を経て一旦廃業、投資ファンドに売却されたが分割を経て2社によって宿泊業とACAO FOREST、BEACHのレジャー業が2023年から再開されている。
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アカオホテルの名物、バブルの象徴遺産がこの海を一望できるダンスホール。水平線が左手にも右手にも見える絶景。
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大層なものを作ったものだ。完成当時は栄華の中にあったのだろうな。
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アカオホテルから来宮神社まで3kmほどの道程を息子と歩いた。トンネルで叫んでみたり、しりとりをしながら。
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そして慣れ親しんだ来宮神社の大楠木を拝む。黒蜜ソフトクリームを押しいただく。
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そして妻と長男と合流。カラオケルームが楽しみで仕方がないらしく、兄弟で2時間歌い倒していた。夫婦でその間、交代で温泉に浸かる。
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今回は花火は見られなかったが相変わらず良い眺め。子供達は流石に新幹線や東海道線の往来を齧り付くように見続ける年頃は過ぎた。
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目の前から昇る朝日も目に眩しい。
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小田原城へ。秀吉が天下統一の総仕上げとして21万人の軍勢で総攻撃を仕掛けた小田原城。北条5代は兄弟力を合わせ、民のことを慮り良政を敷いたらしい。展示を見るとその後にさらに長く続く大久保氏の治世ではなく北条治世への賞賛に溢れる。
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安土桃山時代の100年を強大な勢力と自治を誇った小田原北条家は元々は伊勢から来た伊勢氏だったそうなのだが伊勢という氏はいかにもよそものに聞こえるので鎌倉幕府で聞こえの良い北条家をゆかりもなく名乗り出したらしい。鎌倉北条家の流れを汲むものだと今まで誤認していた。

豊臣秀吉に降伏してからは徳川家の信頼厚い譜代の大久保氏が小田原を任せられたそうだが、幕府に無断で娘を嫁がせたことを理由に改易となっていると説明版に書かれていた。調べると大久保長安が日本全国の金山を統括する裏で不正蓄財したこと、政敵による讒言など諸説はあるらしい。しかし徳川秀忠の側近を務めたような者でも改易取り潰しになったのだからよほどのことだろう。

 

その後も茶の湯の大家が逗留し茶道が盛んになったり、弟子が大勢流れてきて小田原狩野派と呼ばれる流れが生まれたり文化も栄えたらしい。

なかなかに見応えのある展示だった。
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小田原城郭内にある報徳二宮神社に参拝し帰途につく。

南伊豆国民休暇村泊して初のヒリゾ浜、珊瑚礁熱帯魚めぐり

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コロナ禍で長らくご無沙汰していた南伊豆国民休暇村に4年ぶりに来た。9月の連休は直射日光は和らぎつつも暖流のおかげで泳ぐには十分に水温が高いので穴場だ。
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遠浅の弓ヶ浜で泳ぎ、砂の城を築いて遊ぶ。
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大きくなったな。兄は無駄にプール用の帽子を被っている。子供達の荷造りは子供達に任せているので余計なものを持ってきていたり肝心なものを忘れていたり。一度、弟が代えのパンツを忘れて兄のパンツを借りていることもあった。
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伊豆国民休暇村の素晴らしいところは目の前に遠浅の美しい砂浜。そして徒歩数分で宿に戻り温泉で海水を洗い流せる。

そして足湯もある屋上のハンモックで涼むことができる。f:id:mangokyoto:20230917163242j:image

3度目の南伊豆国民休暇村泊だが、子供達も泳げるし体力もついてきたので翌日はかの有名なヒリゾ浜へ。渡し船でしかいけない岩場だが、熱帯魚が豊富に見られる名スポットらしい。
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狭い陸地に所狭しとテントが並んでいて難民キャンプかという光景。
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岩礁に囲まれているおかげで波は殆どなく、ところどころ岩礁に登ってやすめたりと天然の熱帯魚鑑賞パーク。
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港でライフジャケットもシュノーケルも借りられ、シャワーやロッカー、食堂もあるので快適だ。

砂利の浜から海に入り20mも泳げばそこら中に魚がうじゃうじゃ。
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珊瑚があちらにもこちらにも。そこまで多くはないがイソギンチャクも見られた。
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ルリスズメやピンクなのやら黄黒の昨今アレしたプロ野球チームのユニフォーム色の魚やら。
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海の団子蟲と呼ぶべきか、海のGと呼ぶべきか。立派なフナムシも鑑賞できた。
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砂浜で遊ぶもよし、熱帯魚を見にシュノーケルを楽しむもよし。国民休暇村の中で一番満足度が高いとの思いは子供が大きくなっても変わらず。
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少し早めに宿に戻り、温泉で身も心もリフレッシュ。

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17時15分から早めの夕食ビュッフェ会場へ。
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4年ぶりだが食事は変わらずに美味しかった。お造りにはサザエの刺身、イカ素麺、鯵のたたき、タイ、鮭など見た目ではわからないが美味しい。ビュッフェでここまで刺身が美味しい宿はそうはない。お造りの皿を何度もお代わりしてしまう。
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ひたすら目の前で握られ続ける寿司。妻は金目鯛の握りだけをひたすら食べていた。

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サザエの壺焼きもエンドレス。ほんのりとしたワタの苦味も美味しい。
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日本酒の飲み比べやクラフトビールなど追加注文できるお酒も美味しそうなものが揃っているが控えた。
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撮ってはみたものの二日目はローストビーフは全く食べなかった。もう魚介類、とりわけ素材勝負の刺身やら寿司やらを魚介類を食べるだけでお腹を満たしたくなる。
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金目鯛の潮汁、金目鯛の煮付け、海鮮グラタン、エビカツなんかも美味しかった。

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早朝、電動自転車を借りて周辺を走り回る。
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高低差のある海沿いの道もなんのその。気持ちが良い。電動自転車の踏み込むと加速する感触が子供達には初めての経験だったようで楽しかった様子。
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3度目でも満足度は高く、4度目も来そうな予感のある宿というのは大変珍しい。

好きな京都巡り。しる幸、大徳寺、船岡温泉、さらさ西陣。

神戸の友人宅に連泊させてもらった後、京都の友人に会いに。

 

京都に再訪してなんだかとても感傷的になってしまった。私の人生の中で一番楽しかった時代であり、作陶を始めた地でもある。

 

もっと自分の求めるものを貪欲に、試行錯誤しつつ求めていかないといけないのではないか。そして残りの人生でまた京都に住む幾年かがあったらどんなに素敵なことかと思った。

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一の傳が予約で一杯だったので記憶を検索して思い立ったのが「しる幸」。歴史の古い味噌汁の専門店でさまざまな味噌や具材で味噌汁を頂ける。

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京都らしい風情もあって良い。
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利休弁当と京白味噌に鱧。京都の夏といえば鱧。
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お出汁の繊細な味で勝負している老舗なのでかやくご飯にしろ味噌汁にしろ出汁の味が繊細で絶妙。年を取れば取るほど有り難みが増す。
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くじら、どじょうなんてのもあるのだな。一番人気はおとしいもだそうだ。
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大徳寺の住職の友人にお会いして抹茶カキ氷を頂く。小山園の抹茶に糖がすでに混ざっていて水に溶くだけのアイスティー。その粉を氷の上に掛ける。希望に応じて練乳や黒蜜を追加。

いいな、この案を拝借して自分でもやりたい。

 

今日が鮎漁最後の日だそうだ。

 

他の来客予定が3時からあるとかで少し慌ただしくあまり話す時間がなかった。また住職とゆっくりと話しに来たい。
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大徳寺の南、船岡山建勲神社を参拝しに体温より暑い気温38℃の中、石段を昇る。
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人間五十年。いや、今では八十年かもしれない。
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私の中で京都一の銭湯、船岡温泉。西陣がまだ栄えている頃に西陣の裕福な旦那衆を相手に宮大工が勢を尽くして造作した宮造り銭湯の傑作。
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天井は格式の高い折上格天井。欄間には状態の良い細工が施されている。中には檜風呂、露天岩風呂2槽、電気風呂、ジェットバス、薬用風呂と沢山あって洗い場も多くさほど混雑しない。
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私の中では西の船岡温泉、東の千住の大黒湯。
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ここで撮影された綾瀬はるかさんのポスターの前で。
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自分に投資して、もっと努力して、好きなことをもっと突き詰めていかねばと思った。郷愁と後悔と発奮。

箱根太陽山荘は実に好みの良白濁温泉に夢ある積層木造建築

久しぶりの有形登録文化財の楼閣旅館最高。

渡り廊下はすべからく好き。

温泉に必要な要素は露天ではなく風。

湯の花の舞う白濁硫黄泉は掛け流し。

強羅駅徒歩3分の好立地。

 

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フォーレ強羅に前回泊まり、この渡り廊下を潜り抜ける際に気になっていた太陽山荘に今回泊まってみた。
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この楼閣や月見台のような上へ上へ重ねられていく木造建築が好きでたまらない。2007年に耐震基準に準拠するよう改築補強されているので安心。
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しかも贅沢な設備はないが簡素にして清廉、調度品になかなかの美意識を感じられる。屋号の太陽を白抜きにした看板とその上の乳白色のガラスフード照明、その下の花。ふとした片隅の景色にも美を感じる。
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3階の眺望の良い広間。
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2方向に強羅の山々の景色が広がり素晴らしい。
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そして旅館にあって欲しい広縁の向かい合ったローチェアセット。この部屋に泊まりたいのは山々だが通されたのはその下の階の眺望のない10畳間だった。
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宿としては廊下や階段に空間を占有されてしまうのがしんどいところかもしれないが、私の好きな部分でもある。
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遊郭的な楼閣の遊び心と派手さが控えめに散りばめられていて良い。
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新しい目障りな素材を廃すのはかなり意識しないと難しい時代にあって、この眺めは100年前の人とさほど変わらないのではないか。
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早速の風呂。誰もいないので撮らせていただいた。
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窓が多く、全て開放されて網戸越しに風が入ってくる。
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大浴場ではないけれど2度入るうち、他の客とは一度も鉢合わせなかった。
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温泉も高温の湯が檜の樋を流れる間に僅かなれど空気にさらされ冷まされる。

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湯は源泉掛け流しか。贅沢なことだ。湯の花が舞い、白濁した気持ちの良い硫黄泉。しかも比較的ぬるめにしてくださっていてこの夏の盛りには長湯できて最高だった。
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角に腰掛けると双方から風が抜けていくので気持ちが良い。温泉に露天は欲しい要素だが天井がないことよりも風がより重要な要素だと思う。風が抜けるならば室内風呂でも温泉は十分に満足できる。
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窓の外に瑞々しい草花が風にたなびくのも癒される。
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洗い場も清潔で明るく気持ちが良かった。
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それにしても館内のあちこちの造作や装飾がセンスがあるのだよな。そして物を極力置かない清々しさ。
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私の自宅ももっと物を少なくしてふとした空間に花を活けたい。
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洋室の待合室もあったり。
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受付の近くのテーブル席には雑誌や新聞も置かれていた。
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食事も豪華素材というものではないが素朴で美味しかった。
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この椀も実に好み。民藝的な素朴でいて抑制的な華もある漆椀。
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茄子の味噌田楽。
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自然薯。
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刺身蒟蒻など滋味のある品々。ああ、ところてんを食べたくなった。
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日が暮れると旅館建築は一層ドラマチックに映える。この渡り廊下が道を跨ぐ構造が私はなんとも好きだ。
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その渡り廊下には太陽山荘の文字が浮かび上がる。
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強羅駅からも徒歩数分の距離。また今度は、今度こそは3階の部屋に泊まりに来たい。

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朝風呂は6時から入ることができ浴室が男女入れ替えられる。こちらは半ドームの天井がガラスで朝には気持ちの良い陽射し。
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朝食は献立としては変わり映えしないが鯵の開きも小鉢各種も美味しかった。箱根は小田原港が近いので海の幸も山の幸も恵まれている。
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やちむんの陶器に千成り瓢箪。ふと目を止めた場所に素敵なあれこれがごちゃごちゃすることなく置かれている。これって私にはできないことで尊敬する。

 

アメニティが少ない。

部屋によっては共同トイレ。

冷蔵庫は部屋になく共同。

そういうのにこだわる人からしたらグレードの低い宿かもしれないが私が求める物を豊かに備えていた。

 

外国人のもてなしにも使えそう。

貸切露天風呂があればなお良い。

かなりの日本好き、公衆浴場も厭わない温泉好きならば連れてこられるかな。

鬼怒川廃墟街

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川治温泉湯西川温泉中三依温泉と温泉が続く温泉街道。
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もう開き直って富士急の戦慄迷宮の鬼怒川版を作れば良いのに。3年連続サウナシュラン日本一の御船山楽園ホテルの廃墟TEAM LABデジタルアートを鬼怒川でも演出して貰えば良いのに。

逆手にとって廃墟を売りにした区画と緑の景観が美しい温泉リゾートの区画でメリハリつけて推せば良いのに。
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滅びの美はもっと日本人の感性で昇華して外国人観光客にもアピールできるのではないか。
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釣堀、川魚に蕎麦、コテージと温泉と

駅下車徒歩数分の好立地

高規格コテージ

線路脇のテントサイトだが電車は殆ど通らず

気持ちの良い温泉施設が管理棟

軽食、酒、アイスあり

歩いた先に美しい渓流の釣堀

手打ち蕎麦、各種川魚

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塩焼きも美味、唐揚げも美味、そしてなんと刺身も。
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注文が入るとまだ死ぬつもりはないらしいイワナやヤマメが跳ね回る。
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これを塩を塗して塩焼き。左はヤマメか。
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ヤマメの刺身なんてものは初めて食べた。クセも臭みもなく美味。あっという間に腹に消えた。天然ではなく養殖して放流している。天然の川魚を生食するのは禁忌。
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食べ終わった刺身は骨煎餅にしてもらい、頭まで食べ切った。
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手打ち蕎麦も絶品で大盛りにしないことを後悔した。
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新鮮な山葵を練るように摺る。
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山菜の天麩羅は山葵の葉が辛味はなくむしろ甘味が感じられて美味しかった。
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コテージは比較的新しく快適。高規格と呼んでも良い。
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右手には線路をすぐ眺められる距離にテントサイトの広い草原。線路が近くてうるさかろうとも思ったが終電は早く、1〜2時間に1本の電車はむしろ時折おきるイベントのようでもある。

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杉林を望む大きな窓のあるリビング。
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冷蔵庫、コンロ、エアコン、レンジ、給湯器、テレビと何でも揃う。WiFiは無い。
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2階が寝室となっており、何も家具のない床にマット、敷布団、掛け布団をセルフで敷く方式。掛け布団は羽毛布団で快適だった。
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管理棟の脇を降りると澄んだ男鹿川の河原に出る。
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ちょうど盛りを過ぎた山藤の花弁が流れていた。
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まだ5月は水温が冷たく泳ぐ気になれないが7月8月はなんとも気持ちがよさそうだ。
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何せ駅から下車徒歩数分という好立地で山は植林のない広葉樹林の美しさ、そして入り放題の温泉。有りだ。身軽なテントでまた来たい。