頭を掻いて思う 犬と人の幸せにどれだけの違いがあるのか

 

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早速、マンゴー殿に私の早朝5kmのジョギングにお付き合いいただいている。

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4kmを過ぎたあたりから犬の方が小走りで走り続けることに飽きてきてしまう。しかし体力の衰えもあるのではないか。

 

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京都にいた頃は比叡山や東山のトレッキングコースを縦横無尽に走り回った。ロードバイクに引かれて賀茂川を何キロも並走した。

 東京に来てからは山に行くことなど殆どなくなったし、おでかけは子供が優先されて、そこにさらにマンゴー殿に同行していただく余裕はなくなった。家にいる時間ばかりで1日に短時間の散歩では体力が落ちるのも当たり前だ。

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本人はまんざらでもなさそうな表情をしているが、マンゴー殿は幸せなのかと思うときもある。世の中は広いのに毎日、家の中でつまらなくはないのか。毎日変わらない生活でつまらなくはないのか。

 

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 しかし我が身を振り返り、大きな視点で見ると自分も何が違うのか。世の中はこんなに広いのに毎日、同じ街に住み、同じ職場に朝から晩まで詰めて、帰って寝る。職場ではPCなんてものを開いてひたすらカチャカチャ打ち込んで、あとは電話で話しているか、似たような顔ぶれの人と話をするだけ。毎日、つまらなくはないのかね、幸せなのかね、と誰かは思うかもしれない。いやいや、キャリアも積んで職責も増え同じようなことをしてるように思えても面白みを感じていることもあるんですよ、と。マンゴー殿にしろ、家の中の変わらぬ日常の中で変化やブーム、新鮮な発見はあるのかもしれない。私が理解していないだけで。

 

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いつもダイナミックに頭が振動する。ロックな縦ノリだ。頭掻きすぎて脳細胞がプチプチ潰れてしまわんのかね。

鹿鉢、酒器一揃え、瓦礫鉢、鹿絵沓鉢

 

 

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酒器一揃えが無事に焼き上がった。

 

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一合入れられる酒器は発色が悪かったのでマンガン窯変釉を掛けて二度、焼いた。その甲斐あってか、貫入の入った金属光沢を帯びた濃褐色の陶肌になった。

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ところにより金、黒、褐色の金属光沢が出て、光をあてると貫入が浮かび上がる。渋いねえ。満足のいく焼き上がりだ。これは厚掛けではなく、二度焼成しないとこうならないのだろうか。

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酒器に酒杯2個を添えたものを一式で包装した。人生で初めて、自作の陶器を人に贈る。なんだか、小っ恥ずかしいし、贈るに足る水準なのかも疑わしい。同僚の昇進祝いなのだが、まずは実父への祝いなどでもっと腕を磨いた方が良かったようにも思う。赤い緩衝材とともに包みながら、「女子かよ!」と自ら心の中で突っ込むこと数回。偏見。ええい、ままよ。モノ自体よりも気持ちと思ってくれればありがたい。

 

 

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黄緑がかった気持ちの悪い発色をしたものも上に重ね掛けして再度焼いたらこの通り。本来は断面を焦げた土肌にしたかったのだが、使用に耐えられる状態まで回復できたので良しとしよう。割れ目から生えるように、茎の長い多肉を植え込みたい。

 

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頭のでかい鹿を上から撮るとさらに頭でっかち。他の方からは木彫りみたいに見えるとのこと。

 

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クリスマスだからトナカイを描いてみた。角が沓型の碗を一周している意匠。

 

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頭を掻く犬の土片。余った土で手慰みに作ってみた。そういえば来年は戌年。犬を飼っているというのに、犬の正月飾りを作ってこなかったことを反省。

 

はよ、植え込んでみたい。

 

マンゴー殿、秋の装い

 

 

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玄関先の実生から育てているモミジが赤く色づいた。湯河原の万葉公園のモミジよりも綺麗なのではないか。あちらはオオモミジ系でイロハモミジは少なかった。南禅寺、山科疏水、大徳寺醍醐寺銀閣寺。種を採取してきたこれら寺々ではこんなイロハモミジが一面を覆い尽くしていたのだから、やはり京都の紅葉は格別だと改めて思う。

 

例年よりもモミジの紅が美しく思う。気休めではあるが睡蓮鉢を樹下にあてがって湿度を補っていること、そして何より急な気温低下が理由と思われる。

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ボサボサな毛の塊と化したマンゴー殿。これ以上、毛が伸びると嗅覚だけで生きねばならなくなるので散髪に行ってもらった。

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劇的ビフォーアフター。今回もテディベアにされないよう腐心したのだが、今回は少し頬の毛が短すぎやしないか。なかなか◯◯カットというように様式化したカットではないので仕上がりが安定しない。

 

ま、それでもかわいい。

 

菜食主義が主要な国だから生活環境に動物が多いのか

 

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これはレッドスネークカモーンというのだっけ。このコブラ、毒はあるのだろうか。万が一でも噛みつかれたら笑えない。君子危うきに近寄らず。

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牛が我が物顔で闊歩し、

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山羊は車に煽られながら小走りし、

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駱駝は労働拒否。

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犬は戦力外。

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猿は人間を観察しながら着かず離れず。

 

ああ、インドに来た実感が湧く。

 

まだまだ貧困が多いこの国で生活環境にこれだけ野放しで動物が多いのはやはり菜食主義者が大部分を占めるからなのだろうか。

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どこに向かって歩いているのかわからないこの牛もどこかの家庭の所有物だという。全く管理されてないように見える。

 

もしこれが中国だったら気付かぬうちに捕獲され食べられ、売られ、周辺から動物はいなくなってしまうのではないか。どうなのだろう。

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日本では、置き忘れたスマホや落とした財布が警察に届けられるなどして戻ってくることがあるのが外国人にしたら奇跡のようで日本人がモラルが高いだのなんだの言われることがある。

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しかし食うに困っていない日本人が多い中で、せいぜい数千円、運が良ければ数万円程度の現金と使えば足がつくクレジットカードを盗まない良識よりも、食うに困っている人達がバラせば足のつきにくい牛や山羊、鶏、豚などがそこら中をうろつきまわっていても誰も勝手に捕まえない良識のほうが節制があるように感じてしまう。

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「こら、見せもんじゃないよ」

交通ルールが皆無のようなこの国でレッカー移動されている車に遭遇。警官と思しき人がいるので故障車の移送でもなさそうなのだけれども、どうなのだろう。わからないことだらけのインド。

 

テディベアカットに物申す

 

 

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口周りはすっきりと、耳も短く三角にペタリと。

 

世の中、特に何か指定をしない限りトリミングに出すと、口周りを丸く耳の毛もフワフワにした、いわゆるテディベアカットにされてしまう。テディベアカットがプードルが最も可愛らしく見える姿だと、みんな、本当に心の底から思っているのだろうか。

 

体躯のシルエットを無視した様は犬らしさが減り、そこが童話や玩具の世界のようで良いと言う人が多いのかもしれない。

 

しかし、私はやはり犬はトイプードルも含めて如何にも犬らしい輪郭のままのほうが可愛らしいと思うのだよな。


トリマーさんは、迎えに行った嫁さんに対して「すぐに伸びてきますよ」とか「私もあまりこういう注文を受けないので、こちらで希望通りか自信ないのですが」などと弱気なことを仰ってたそうだ。良いんだよ、これで。


冷房を滅多に入れない我が家では、腹も足も毛が短いほうが気持ちが良さそうだし、口周りをや目の上が短いほうがマンゴー殿も視界良好で快適だろうよ。次も、次の次も、これで良い。なのにこのスタイルを「テディベアカット」のように一言で伝えられる方法がないのがもどかしい。

高円寺の夜

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マンゴー殿と巡回警備する夜の高円寺。夏が近づくと人が店内から店外に溢れ始めて賑わいが出て陽気になる。

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スポーツ競技大会以外で日の丸なんて見ない昨今だと気付かされた。高円寺は祝日に国旗が立つ。

 

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ロイ・リキテンシュタイン風な駐車場壁画。

 

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中央線ガード下の左右に流しの謡唄いがあちらにも、こちらにも。巨大レンズを備えたカメラマンが三人、取り巻いていた。追っかけがもう付いている人なのか。

 

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私からしたらみんな上手だと思う。歌手の世界は歌が上手くて容姿に恵まれて運を掴めて、そうした人だけが登れる世界なのだろうか。生声には勢いというか熱量を感じる。成功して欲しい。成功した歌手が良い思い出に振り返る。高円寺がそういう街だと良いな。

 

 

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高円寺は池袋やなんかに比べてもストリートミュージシャンに優しいのだそうだ。警察の取り締まりが雑なのか、黙認しているのか。安全に支障の無い範囲で彼らを歓迎するのは街の魅力に繋がるとも思うのだがどうなんだろう。

 

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知る人ぞ知るアニマル洋子

 

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コイツを見ると蓋をされてしまっても、高円寺には人が見えなくなった地下にまだ川が幾本も流れていることを思い出させてくれる。ヒキガエル、別名ガマガエル。ウシガエルではありませぬ。

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ちなみにこいつは別個体。オス前提で見ているが、お嬢さんかもしれない。触らずに外見だけで雌雄識別はできるのだろうか。

2ヶ月半ぶりの作陶

中国出張やらインド出張やら家族行事やらで2ヶ月半もご無沙汰していた作陶を久しぶりに再会。今となっては数少ない趣味すら碌にできないのは情けない。料理を趣味にするだとか、平日の夜にできる趣味にするだとか幼児の子育てに相性の良い趣味の方が良いのかもしれない。

 

長らくほったらかしにしていた信楽白土を練ったのだがボロボロとヒビが入る。粒子が不均一になって粘りのない状態を「土が疲れている」なんて言うが、それこそ水に浸してに寝かせる」とまた均一化して粘りが出る。日本酒を入れたり、堆肥やなんかをいれて腐らせたりもするらしいのだが、それをやる時間も気力もない。

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そんなわけで粘りのなさを逆手にとってヒビ割れを強調した鉢を成形した。

 

 

多肉植物鉢だと、少しぐらいの亀裂から水が漏れるぐらいが排水性に優れて丁度良いぐらいだから、気安く作れる。まあ、面白味に少し欠けるけど轆轤に使えなさそうな土なので仕方ない。

 

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こちらも植木鉢二つ。中はくり抜かれている。

 

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コンクリート片から多肉植物が生えている感じを出せるのではなかろうかと。これをコンクリートの三和土や、家の駐車場の上に転がしておいても面白いのではないかと。

 

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座禅草のようなモチーフに愛犬マンゴー殿を載せてみた。筒の中に多肉植物を植える予定。ここからもう少し、完成させるまでにいじりたいことがある。

 

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なんなら、マンゴーが大往生した後には分骨して入れても良い。そうなると、台座もつけたい。犬は釉薬を掛けるとあまり細かく彫り込んでも意味がなくなるので、荒く削った風に留めてみた。



結局のところ、それなんなんですか、と言われるような実用性が不明なもんを作ってる時が一番楽しい。会社サボって朝から晩まで大きい鉢を造りたい。