高円寺中野 ニューヨークスタイルミートボールの「ノスタルジアカフェ」

f:id:mangokyoto:20180318113125j:plain

中野と高円寺の間、早稲田通り沿いに1月末に開店したカフェレストラン「ノスタルジア カフェ」

 

f:id:mangokyoto:20180318113504j:plain

床はコンクリートのタタキ、インダストリアル調の家具が揃う。

 

f:id:mangokyoto:20180318113716j:plain

壁はニューヨークサブウェイスタイルのタイル。棚は鋳鉄の金具を使ったもの。中野と高円寺の間、早稲田通りと環七の交わるあたりというのはカフェやレストランに乏しい地帯でこのようなオシャレで開放的な雰囲気の店は少ない。祝日の昼から満席の賑わいだった。

 

f:id:mangokyoto:20180318114420j:plain

売りはミートボール950円。追加200円でオンザライスにしてくれる。オンザライスにしなければ4個のミートボールでは腹は膨れなさそうだ。

 

f:id:mangokyoto:20180318114428j:plain

ハーブの効いた、ブラックビーンチリソースのミートボール。私の想像した味とは違い、なんだかアメリカで食べる異国情緒溢れるミートボールの味。

 

ほかにサンドイッチも豊富らしい。珈琲やレモネードなんかを頼むと昼食でも客単価2000円は達してしまうのでそのような期待値で来た方が良い。高円寺中野価格の安くて美味い店、というものではないが客の入りを見ているとニーズがあるのだろう。

 f:id:mangokyoto:20180318222950j:plain

 

 月曜定休

11:30〜21:00

 

帰宅時に通る経路でもないし、朝のジョギングに立ち寄れる開店時間でもない。私には少し利用しづらいか。犬OKならば来る理由になるのだがなあ。

 

注目の団地再生「高円寺アパートメント」 と焙煎こだわりカフェ「ジュールベルヌ」

f:id:mangokyoto:20180318142618j:plain

以前、書いているが久しぶりに来たら前よりもさらに魅力的になっていたので備忘に書いておく。

 

f:id:mangokyoto:20180318133807j:plain

カウンターは以前と変わらない佇まい。

 

f:id:mangokyoto:20180318133714j:plain

しかし客席が中央に大きなテーブルがあって見ず知らずの客同士が向かい合うのではなく、奥行きの浅いテーブルで壁や窓を向いて座る配置に変わっていた。中央には2人がけのテーブルが3つ。そしてソファ。

 

f:id:mangokyoto:20180318135025j:plain

セピア色の樹々の写真パネルも以前はなかった。これも世界観を壊すことなく眺められる視線の先となって落ち着く。

 

 

f:id:mangokyoto:20180318134437j:plain

頂いたのはコスタリカのシングルオリジンの豆をフルシティ(中深煎)したもの。ヘーゼルナッツのような、ハチミツのようなまろやかさの感じられるフレーバーだが無論、砂糖なんぞ入っていないブラック。飲みやすく、香りが楽しめて旨い珈琲だ。

 

前回は中煎で苦味が物足りなかった。今回は中深煎なのか。私の気分や体調の気まぐれかもしれないが、中深煎の今回はかなり好みで満足な味。

f:id:mangokyoto:20180318142526j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180318142337j:plain

焙煎士の腕前はやはり珈琲の味に大きな差を生むのだろうか。コスタリカの中深煎はあちこちで飲んでいると思うのだがここのものほど美味しいと思ったことはない。

 

f:id:mangokyoto:20180318134145j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180318134200j:plain

ケーキ類も前回、前々回よりも好みな品揃えになっていた。

 

あれこれ微に入り細に入り改善改良され続けているカフェ。焙煎へのこだわり同様、カフェ営業に対しても追求していく姿勢が見られて感心。

 

気付いたら満席となっていた。

 

 

初回訪問時--------

f:id:mangokyoto:20170820115249j:plain

高円寺と阿佐ヶ谷の高架下沿いのアパートが綺麗に清潔にリノベーションされ、そこの1階に店舗が開店し始めた。

 

以前からとても気になっていた半廃墟化した老朽アパートで悪さをする人や不法に住み込む人が無いよう、ベニヤ板やテープが貼られるなど厳重に進入禁止の措置がされていて異様だった。

f:id:mangokyoto:20170821134441j:plain

それがいつの間に見た目は綺麗に再塗装され、中もおそらくリフォームされて2017年3月から入居者を再度募り始めている。8月時点で洗濯物を干している部屋がちらほら見える。

http://www.jrtk.jp/r-lieto/koenji/about/index.html

 

基本的には賃貸のみ。おそらく水周りも徹底的にリフォーム済みで追い焚き浴槽、洗浄機付き便座。全室エアコン計3台完備、1G光通信、無制限使用料無料。今の世の中で一般的に必要な設備は全て標準完備。

 

しかし95m2の店舗区画の毎月の家賃が税抜き27万円。なかなかの値段だ。52m2の区画は12〜14.7万円に月の管理は7千円。高円寺徒歩7分、阿佐ヶ谷徒歩9分のアクセスとはいえ、JR高架のすぐ前で必ずしも静かとはいえない。

 

このアパート自体は1965年竣工なので既に築52年だ。壁式鉄筋コンクリート造りだそうだが、建築基準法が1971年、1981年、2000年に改正される前の基準で建てられたこの物件をどのように耐震補強したのだろうか。築年数の古さもあって、分譲は無理だろうから内装設備のグレードを高くして賃貸にしているということか。何年ぐらい使える見込みなのだろう。回収モデルが知りたい。

f:id:mangokyoto:20170821134515j:plain

築30年程度のアパートのリフォーム再生案件ならば、「おお、良さそうな試み。建物も綺麗に塗り直されて、お洒落な店も一階に入って街の景観もよくなる」と思えるのだが築52年はどうなのだろう。補修後の安全性に無理はなく、これから増えていく空洞化した団地の再生プラン足り得るのか。それとも立地と表面的な内装や設備の綺麗さで一儲けする綱渡りなのか。

 

前者であるといいな。JR東日本都市開発の手によるものだし、そんな手抜きはないと願う。JR高架下は既存の安い屋根付きアーケードになりうるわけだし、そこに連なる店舗兼住宅として機能するなら面白い。徒歩7分の距離だが駅まで殆ど濡れずに歩ける住居か。中野駅南東の団地群も再生して欲しい。

 

 

 

ようやく本題。右端に8月に開店したばかりなのが「ジュールベルヌ」。中には14席ほどがあるカフェで、煎られた珈琲豆を買うこともできる。新高円寺「AMP」、中野の「MUTO COFFEE」と似た客層がターゲットになるのかね。

 

ローストマスターズチャンピオンシップ2014年優勝、2015年2位だそうだ。それがどういうものか知らないが、焙煎にこだわり抜いてます、ということなんだろう。

 

f:id:mangokyoto:20170820121535j:plain

中は黒、焦げ茶、白が基調でブルックリンスタイルほどアクが強くなくて爽やかで嫌味がない。大きな掃き出し窓が芝生の庭に面していて気持ちが良い。作家ジュールベルヌの名を冠しているだけあって地球儀や天体望遠鏡など世界観を彩る小物が置かれている。

 

f:id:mangokyoto:20170820121638j:plain

中煎りでさほど酸味の強くないものを、とお願いし、コスタリカを飲んだ。もう少し苦味が強いやつでも良かったかもしれない。次回はもう少し苦味が強く重たいやつを楽しみにしていよう。

 

f:id:mangokyoto:20170820121603j:plain

こちらはキャラメルレアチーズケーキ。他に塩ショコラなど少し変わった甘味が多い。

 

f:id:mangokyoto:20170820115907j:plain

色違いの長尺の塩ビタイルを乱張りにしている。こういうのも良いな。塩ビタイルの技術進歩は驚く。

 

20時まで。ジムの帰りに立ち寄るには閉店が少し早い。ジムに行く為に一駅隣駅で降りて歩いて立ち寄るのは少し億劫。

土日の逃避場所として使わせてもらう感じかね。

そのまんまな白黒熊猫尽くしの阿佐ヶ谷「ぱんだ珈琲店」

f:id:mangokyoto:20180217132554j:plain

息子が、とあることで幼稚園でとっても頑張ったということなので、ご褒美にまだ行ったことのないレストランに連れて行くことになった。

 

f:id:mangokyoto:20180217132354j:plain

阿佐ヶ谷駅から南阿佐ヶ谷方面に歩いて数分。ぱんだ尽くしのぱんだ珈琲店。入る前からぱんだが目につく。

 

 

f:id:mangokyoto:20180217124530j:plain

 

 

f:id:mangokyoto:20180217125145j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180217124742j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180217124759j:plain

かえるグッズだらけの店に以前、行ったことがある。パンダだらけは初めてだ。世の中にはこんなにパンダがモチーフの雑貨があるものなのだな。こちらの店主は街中で見かける度にパンダグッズを仕入れてしまうのかもしれない。

 

f:id:mangokyoto:20180217124936j:plain

オムライスもケチャップでパンダが描かれている。とても子供が喜びそうな味。

 

f:id:mangokyoto:20180217130538j:plain

 

f:id:mangokyoto:20180217131623j:plain

オムライスにはソフトクリームが付いてくるのだが、ガラス器までパンダ、木匙までパンダ。

 

ご馳走様でした。

 

f:id:mangokyoto:20180217132409j:plain

息子も喜んでいたけれども、「カワイイー」と嬌声を上げているのは女の「大きなお友達」なのはもうお約束だな。

 

こういう店は実は幼児向けなようでいて、主なターゲットは大人の女性だったりする。本当に幼児をターゲットにするとプラレールだらけだとかプリキュアだらけになってしまって別に可愛らしい店にはならないのかも。

 

水曜定休

平日11:00〜21:00

土日祝日 11:00〜19:00

人生に成功したあとに涙する味?「ニューバーグ」

f:id:mangokyoto:20180205202026j:plain

高円寺北口、俗称ピンサロ通りと呼ばれるそのピンサロに挟まれて「ニューバーグ」がある。創業はなんと1969年。来年で50年とはなかなかだ。

 

庚申通りに昨年末開店したカレー屋「青藍」の前にはMASHというニューバーグの姉妹店があって多くの人に愛されていたようだが25年の歴史に幕を閉じてしまった。

 

もはやあのハンバーグの味を楽しめるのはニューバーグしか残されていない。

 

f:id:mangokyoto:20180205201632j:plain

この手の店はどうしても偏向的な評価をしてしまう。正直に言うと、美味しいかと聞かれると答えに窮する。問いに対する答えになっていないが、私の答えは「好き」だ。

 

高円寺という街は戦中にも東京の東側に比べたら焼けておらず、中野に士官学校があったからか軍属やその遺族が運営していたアパートやらも多いと聞く。大規模開発がさほどなされてないので狭い路地に面した再建築不可の古いアパートも多い。

 

共同トイレ、共同風呂。下宿。〇〇荘。月3万円。4万円。

 

必然か、駆け出しの芸人、ミュージシャンや役者の卵なんかが多く集まった土地柄だ。

さほどお金に余裕のない時代を高円寺で過ごした人はそれなりにいるのだろう。そんな人達を揺籃してくれる安い飲食店も未だに多い。その一つがここ「ニューバーグ」だと思う。

 

そのうち売れ出して、街を出て、さらに成功して、結婚して、いつしか高円寺のことを忘れ、子供も巣立ち、年老いて、自分も一線から退く。一食数万円の美食にも感動がなくなり、心が乾いた頃にまた食べて、ああ、懐かしいと涙する。なんだか「美味しんぼ」のエピソードにありそうな話だ。

 

そんな力と個性を持った味なんだと思う。

 

f:id:mangokyoto:20180205201807j:plain

メニューを変えるつもりなんてない。そんな意思の表れたプラスチックのメニュープレート。680円也。ハンバーグ1枚のセットは550円で、ダブルというのはかなり豪華トッピングなメニュー。それでもこの値段。

 

 

f:id:mangokyoto:20180205202328j:plain

最近ではあまり食べることが少なくなった食感の成型ハンバーグ。肉汁がじゅわっと出てくるような類ではない。タバスコのような色の辛いソースがかかっていて、食べ終わるまで冷めることはない。これも「美味い」ではなく「好き」なんだよな。

 

美味しいパスタを出すイタリアンがそこら中にある日本で、なかなか喫茶店のナポリタンのほうが美味しいとは言い難い。きちんとしたイタリアンのパスタの方が美味しいだろうけど、でもナポリタンも別の良さがあり食べたくなる。そんな位置づけにニューバーグのハンバーグもあるのだと思う。

 

取り敢えず、メキシカンが好き。そのうち、息子もデビューさせようかな。

 

11:00〜23:00

年中無休

 

東京ラーメンオブザイヤー総合2位 高円寺「JAC」

環七線沿い、JR中央線高円寺駅を少しばかり北に越えた場所に中華そばJAC」がある。「山と樹」に向かう途中に月曜日は定休日だと思い出して、途中のラーメン屋に入った。

f:id:mangokyoto:20180129215210j:plain

濃厚な味噌とんこつスープのラーメン屋でここも人気店らしい。3度目だろうか。

 

透明度ゼロ、視界ゼロの液体味噌のようなスープに直丸麺。やたら濃厚。徳島ラーメンというものらしい。

f:id:mangokyoto:20180129215355j:plain

さらに生卵が付いてきて、それを麺に絡めて食べるのだから超濃厚。

f:id:mangokyoto:20180129215426j:plain

店を出る際に気付いたのだが、ここも通称TRY、東京ラーメンオブザイヤーの新人賞総合2位の受賞店だそうだ。

f:id:mangokyoto:20180129220701j:plain

ちなみにTRYは新規店の評価で既存のラーメン店全てを評価しているわけではない。

 

東京では毎年何軒ほどラーメン屋は新規開店しているのか。2017年の東京のラーメン店舗数は3297店だそうだ。とはいえ、麻婆豆腐なんかも出す中華料理店などもあるし、そのうちラーメンが主力の評判の店もあるので正確な数字にさほど意味はない。

 

年間あたりの新規出店数に関して明瞭な統計データは見つからなかったが全店舗数の10%前後という情報は見つかった。ざっくり3300店の10%である330店舗がTRYの評価対象母数と捉えて差し支えないのだろうか。

 

年毎にTRYの部門や賞は微妙に変化している。昔は新人賞意外にも個性派部門だとかそんな分類もあり、今は味噌部門、豚骨部門、醤油部門、つけ麺部門など細分化もされているようだ。とはいえ新人賞でさえ40店舗ほど受賞しており、新規出店数が330店舗とするならば10軒に1軒以上の割合で受賞していることになる。

 

2013-2014年の受賞店を眺めると、東高円寺駅前のBia Biaも名を連ねている。なんだ、TRY受賞店ばかりではないのか?

 

全ラーメン店舗数の10%前後が新規店に置き換わると仮定し、TRY非受賞店が優先的に閉店していくと考える。さらに「飲食店.COM」によれば1年以内に4割近くのラーメン店が閉店するという。

 

300店舗程度の新規出店のうち毎年1割(30店舗)の新規ラーメン店がTRY新人賞を受賞し、こういった店はさほどの事情がない限り存続していく可能性が高いと仮定する。毎年4割(120店舗)の新規ラーメン店が開店1年以内に閉店する。2年目で生存率が急激に上がるわけでもなかろうよ。そうなると、駅近賃貸物件の3〜5年程度のラーメン専門店なんてかなりの割合で過去のTRY受賞店になってくるのだろうかね。

 

ちなみに、東高円寺駅前のTRY非受賞店の「えん寺」の辛いベジポタつけ麺がとても好きだったりする。まあ、TRYにはまだ業界最高権威と声高に叫ぶほどの実態はなさそうな印象。それだけ日本人のラーメンの嗜好性は多様で浮気性ということなのかも。

 

高円寺駅前に2016年12月にできた「ワッフルプラスデコ」も2018年1月で閉店とのこと。厳しいねえ。。。

 

高円寺 とても美味しい日常食ラーメン?「山と樹」

普段の味付けが薄味志向で、体脂肪を気にしている人、あまりお腹に重たくないラーメンが良い人には最高なのではないだろうか。(ただし、実際にローカロリーかは不明)

 

環七通り沿い、高円寺と青梅街道の間にあるまだ比較的新しいラーメン屋。なんだかんだで3、4回お世話になって「ばりこて」の濃厚豚骨ではなくてあっさりとしたラーメンを食べたいという時になんとなく足を運んでしまう。

f:id:mangokyoto:20180110194505j:plain

澄んだ煮干し魚介系醤油スープだが、満足できる濃厚さと表面の油もある。つけ麺も縮れ麺でモチモチと美味しい。スープの絡みが良くて嬉しい。

 

麻薬的な、後で腹が重くなるが本能に訴えかける脂こってりなラーメンと対極にある。中年のおっさんにはありがたいラーメン屋なのかもな。

 

ちなみにスープは飲み干さない上での感想。

 

f:id:mangokyoto:20180110194510j:plain

味玉のとろりとしつつ、味が濃すぎないところも好み。味が染みてないなんて声もあるが、私としては濃味ではないというだけだと思うのだ。

 

 

f:id:mangokyoto:20180121192801j:plain

東京ラーメンオブザイヤーで醤油部門とつけ麺部門のダブルで新人賞ってどんなもんなのだろう。Tokyo Ramen of the Year略してTRYってのは上手い。審査員の石神秀幸氏だけ知っている。

 

八王子のらーめん楓という店出身だそうでラーメン界隈では今、ちょっとした話題店らしい。私の素人ラーメン舌ではあまり踏み込んだことは何も説明できない。

 

客席よりも大きい広々とした厨房を眺め、独りでぼーっと店員の一挙手一投足を追うのも良い時間。

 

あっさりと美味しいラーメン屋が高円寺にできてラッキー。並ばずに入れるし便利になった、といったところ。これが行列ができるようになると、周囲には飲食店が少ないのでわざわざこの店まで来て満席で入れないとしんどい。

 

月曜定休

11:00〜22:00

 

どこもラーメン屋は月曜定休日が多すぎる。

高円寺 まるごとスパイスが香るカレー屋「青藍」

高円寺は日本のリトルインドと呼ばれることがしばしある。貧乏長屋が多いからなのか、スラムっぽいガード下や大一市場などの飲食店街があるからなのか、単純にインドからの輸入雑貨屋が数店舗あるからなのか。

 

中でも、カレー屋が多いからだというのは説得力がある。ニューインディア、豆くじら、インド富士子、妄想カレー、サプラ、ピピネラ、TRIP、ブラックカレー、花菜、100時間カレー。名前をあげられないカレー屋もあるかと思う。もちろん、CoCo壱もある。

f:id:mangokyoto:20171203193356j:plain

カレーは作り置きができるし、時間かけて煮込んだものをよそうだけ。さらに火を入れて何日も持たせられるから廃棄率が抑えられて効率的。それっぽく一皿800〜1000円、トッピングにこだわって追加で数百円のせて客単価がそれなりにとれる。一人客が掻き込むように食べて出て行くので客の回転も早い。原価率も良い。オペレーションも楽。素人がカフェをやるならばカレーはオススメ。

 

そんな内容をカフェ開業の指南本で読んでからというもの、貴重な外食の機会にカレーを食べる気にならなかった。

 

何せ、カレーというやつは家で素人が作ってもそれなりに美味しい。ジャワカレーだのコクまろだのでも良いし、成城石井のカレーパウダーのものは一味違うが作る手間は変わらない。

 

そんな自分が一回試し、なんとなく二回目も行き、三度行くにあたって、ああ、嵌っているのだな、と自覚させられたのが庚申通り商店街の終わりらへんに2017年秋に開店した「青藍」。

 

f:id:mangokyoto:20171203192113j:plain

白米に寸胴鍋からカレールーを掛けて提供という手軽メニューではない。フライパンでソースや丸ごとのスパイスを炒めるところから始まるので提供されるまで少しばかり時間が

 

キャロットくるみラペとか、アンチョビキャベツ黒胡椒とか、大根浅漬けマスタード和えとか、味の想像できない様々な副菜が同じ皿の上によさわれており、好みで混ぜながら食べていく。しかし何よりもスパイシーカレーは脳天から汗が出るぐらい辛い。これは花山椒の辣か。単に刺激の強さを追求した痛い辛さではなく、濃厚な味を伴う辛さだから辞められなくなる。たまにまるごとのクミンシードなんかも噛むと途端に香りが口の中に広がって楽しい。

 

そういえば、京都の白河、造形大学近くの駱駝という中華料理店も大陸的本格麻婆豆腐がやみつきになる味だったのを思い出した。

 

f:id:mangokyoto:20180107134212j:plain

自分で似たようなものを作ろうという発想が湧かないカレー。ああ、久しぶりにあそこのカレーが食べたいな、と思ってしまうカレー。

 

高田馬場で数ヶ月試験営業した際に既に客を虜にした味らしく、開店早々、かつてのファンが訪れている様子。

 

11:30~14:00
18:00~21:00(LO20:30)

水曜定休