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船岡温泉

温泉

京都で最も目で楽しめる銭湯ではなかろうか。銭湯愛好家の間では最京の銭湯だのと言われている1923年創業の有名な銭湯らしい。初めての利用は神戸から京都まで3時間かけて自転車で来た際に、汗を流す為に立ち寄った4年前。金閣寺龍安寺大徳寺などを回った後に温まるのも良い。外国人の初の銭湯デビューにも、学生の普段使いにも。


かつては旅館「舟岡桜」の浴場として始まったそうだ。ほんの数十メートル先にも銭湯を改装したカフェが在ることから、銭湯需要が満たされた地区にこだわりを持って参入した西陣の旦那衆を相手にした高級銭湯だったようだ。

入り口には唐破風の屋根を持ち、シンプルだが分かりやすく船岡温泉と染め抜かれた暖簾が垂れる。

魅力1.脱衣所。この銭湯の白眉は折り上げ格子天井の脱衣場。見上げると欄間には様々な場面が彫られている。日露戦争、反対側には大名行列。天井中央には天狗の木彫が見られる。緑が強いマジョルカタイルも良い。


魅力2.風呂。風呂にはタイルアートの富士山やらがあるわけでもない。しかし様々に楽しめる小振りな風呂が揃う。薬草風呂、電気風呂、泡風呂、水風呂、高温風呂。サウナが追加料金無しに入れるも嬉しい。中にはテレビが音声付で流されており、テレビに気を取られている間に汗だくになる。露天風呂もあり、檜の風呂からは西洋風な女神像、鯉の泳ぐ池、その上にかかる石橋の意匠を楽しむことができる。趣味が凝縮された小世界だ。


魅力3.レトロな飲料。ヒシヤクールなんて瓶入りの飲料、ほかで見たことがない。メロンジュースやら牛乳やら、銭湯に抱く願望を見事に満たしてくれるレトロ飲料が揃っている。


様々に趣向を凝らした銭湯だが、敷居の高さは一切感じない。子供づれの若い親や、地元の御老人まで幅広い客層がくつろぐ。そこに住まない観光客であろうと地元の銭湯であるかのように寛ぎ溶け込める親しみやすさも多くの人に愛される理由だろう。

京都府京都市北区紫野南舟岡町82-1
地下鉄鞍馬口から鞍馬口を西へ。もしくは市バス206号系統で千本鞍馬口バス停で下車、歩いて約5分。
電話:075-441-3735
営業時間:月〜土曜日:午後3時から深夜1時まで
日曜・祝日:朝8時から深夜1時まで