Dog Cafe - はんなりマンゴー

蛸薬師通りを烏丸を越えた新町通りの先にこじんまりとある。

京都の好きなドッグカフェ暫定一位となった。

他の多くの犬カフェオーナーも犬を嫌いだと言うことは恐らくないのだろうが、ここのオーナーは心底犬を愛しているのだろうというのが、初見でも断言したくなる。

探りを入れるようにそろそろと入る小生に、まず犬の名前を聞いて軽く言葉を交わし、暖かく迎えてくれた。ここの店員さんは、まず犬用の水を持ってきてくれ、マンゴーに普段はドッグフード以外は与えていないことを知ると、持ち帰れるクッキーを薦めてくれたほか、初めてのクッキーを食べられているか見に来てくれるなど気を配ってくれた。それも、肩肘張らない自然さで。

犬を連れて外出していると、それなりにまともな飼い主ならいろいろと気を使うものだ。美術館には入れないし、人混みの中では犬を嫌いな人もいるので、吠えたり粗相をしないばかりかあまり近づき過ぎないように気を配る。ましてドッグカフェとはいえ、飲み食いする店では他の客に迷惑をかけないよう、店の備品を壊したりしないよう、気を使う。だから店の人から客だけで無く、犬も温かくもてなして歓迎してくれると随分とほっとする。

京都らしさを求めるなら「生ショコラ」のほうが町家の風情があるし、「Nest」のほうが革のアンティークソファなど内装も立派だ。しかし居心地の良さならばここが勝る。箱ではなくもてなしの心が大事なのだとまたもや再認識。