楓の発芽



2月20日に種蒔した天龍寺の楓が3月12日にようやく発芽してきた。これまで一ヶ月の間、乾燥しないようにサランラップを張り、窓際の暖かい場所においていた。それがようやく、種の殻が土の中から起き上がり始めた。



楓の中には細長い双葉がS字に折りたたまれている。種殻が脱げた直後は葉が折れたままで、それが半日かけて広がってくる。



楓の双葉は蛙手型ではないのだな。次に広がる葉から蛙手になるだろうか。


図らずも震災の年に芽吹いた楓。枯らさずに育てて震災で無くなられた方々の無念と教訓を留めたい。