習作窯出し

最初の下手なうちは食器を作らないよう厳命されていたので、植木鉢を焼いた。釉薬をかけてから、実際に焼くまで窯の都合で1,2ヶ月かかるとは知らなんだ。苦笑いしながら下手な習作を受け取る。

まずは足つきの底の浅い多肉植物用の鉢。白土と赤土の合わせ土に白鳳という釉薬をかけて酸化焼成したもの。


釉薬をかけるときに指で触ってしまった箇所がくっきりと痕になってしまう。どこを持って釉薬をかけるかもう少し気を配らねば。


同様に合わせ土のものに外を白鳳、内側を油滴天目でこちらは還元焼成した蕎麦猪口寸法の植木鉢。



油滴天目は酸化焼成専用釉薬だそうで、基本的には還元焼成するものではないらしいが、表面が粗く炭化したような金属光沢が出るのでなかなか面白い。また次回も還元焼成で焼いてみたい。


印象としては粘土を乾かした時点では滑らかに作れていても、素焼きの段階で歪み、本焼成でさらに歪む。よほど各肯定を丁寧にやっていかないと凸凹とした作品にしかならないのかもしれない。素焼き後の鑢掛けも足りないし、釉薬がけも境目を丁寧にやった方が良い。


そのうち上達していってくれるだろうか。さもなくば植木鉢だらけになってしまう。