重りを外して全力開放

東京電力からの会見で出てくるのは毎回違う副社長で、東電には6人もの取締役副社長がいることに驚いた。なんで社長は出てこないのだろう、そう多くの人が思っていたようだが、そんな折、清水正孝東電社長がめまいと高血圧を理由に入院したとの一報が入った。


困難なときにこそ不確実性を踏まえて表立って意思決定していけるのがリーダー足らしめる要素で、平時のリーダーの役割は小言を言うぐらいなものだと思っている。めまいと高血圧なんて同世代の大勢が抱えている多くの症状ではないか、政治家宜しく都合が悪くなったのでうまく姿をくらましたのかというつっこみは置いておく。別に、彼らへの怨嗟を書きたいわけではない。


Wikipediaには下記のようなプロフィールが載っている。
発電所や変電所で使用する資材の調達部門を長く担当。本社資材部長就任後は各支店の資材調達を本社に一本化、費用切り詰めに成功した実績から「コストカッター」と呼ばれる。海外出張で遣う航空会社の絞込など日常業務まで徹底してコストカット[5]。社内の評判は「地道な努力家」。座右の銘は「看脚下」(自分の足元をロウソクの灯りで見る意)。仕事中でも常に両足に1kgの重りを付け体力維持を欠かさない[7]。写真が趣味で一眼レフカメラ歴40年[8]。現在は都心の43階建て高層マンションに住んでいる[9]。」
この「両足に1kgの重りを付け体力維持を欠かさない」というプロフィール記述に反応したくてうずうずしていた。ドラゴンボールやナルトなんかの格闘少年漫画お決まりの愉快なお約束エピソードだからだ。


劣勢に追い込まれる登場人物。

味方「どうやら本気を出さないといけないようですね」

悪役「いまさら何を負け惜しみを」

おもむろに重りを外す追い込まれた登場人物。
「ズシーン」

悪役「!!」(まさかそんな重りをつけて今まで戦ってたなんて。。。)

味方「今の僕のスピードは重りを付けてたときの10倍です」

悪役「!! くっ ぐわっ」(瞬殺される)


ちなみに少年漫画によると、悪役がこのパターンを使った例は知らない。清水社長も重りを外して全力開放して原子炉を冷却してくれたら良かったのだけれども、どうやら、彼は軽くなった足取りで病院に向かったわけでして。。。