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飛騨高山 山王祭

意匠

日本三大美祭に数えられる高山山王祭を観覧した。



御巡幸と呼ばれる神輿を中心に獅子舞、闘鶏やお囃子など数百名の行列、三番叟・石橋台・龍神台の三台に仕組まれたカラクリ人形の披露、八台を道に一列に並べて鑑賞できる屋台曳き揃え、そしてクライマックスの夜祭など朝から晩まで見所が続く。



山王祭は16世紀に始まる。江戸で祭の屋台が禁じられる中、高山では屋台だけが残り、江戸から日光東照宮造営で培われた建築技術やカラクリ技術を取り組む一方で京都に美麗な装飾を求めて完成したとのこと。そうして有数の華やかな祭が生まれた。




特に晴天に恵まれたこともあり、装飾の金や赤が映えて絢爛豪華。動く陽明門と云われるだけのことはある。こうしてみると、装飾はどれも新品の如く新しい。今も京都の多くの業師が装飾や彫刻の維持に努めているようだ。仏像などの場合は侘び錆びが存在感を増すので往時のままに保存しているのが良いと思うが、神輿や屋台は煌びやかさあってのものなのでやはりピカピカが良い。




京都にいると祇園祭の鉾が思い浮かぶ。山王祭の良さは、京都に比べてまだ古い町並みが良好に残る一角を歩きながら壮麗な屋台を観覧することが出来、より江戸の昔の趣を感じ取れること。祭は文化の結晶ですな。