油長酒造


友人の紹介で奈良の酒蔵を訪れる幸運を得た。油長酒造という奈良で一番の生産高を誇る300年以上の歴史を誇る老舗で、13代目に蔵を案内していただくことができた。



日本酒市場は過去10年間、毎年一割減を続けているのだそうだ。そして製造業者の上位15%がシェアの65%を握る世界だともいう。縮小するパイが大手に集約されていく厳しい市況の中で中堅に属する油長酒造は海外展開にも力を入れつつあるという。




中には素敵な日本庭園の中庭と茶室があって素晴らしいの一言。



酒蔵も麹は麹屋から毎年仕入れるのだという。一人暮らししている頃に1週間ほど炊飯器を放置したまま忘れたことがあったが、その際にご飯粒の上に咲いた黴とそう変わらないように見える。


ここの酒が必ずしも日本一とはいえないかもしれない。しかし味気無く百貨店やスーパーで大手酒造の酒を買うよりは馴染みの酒蔵を贔屓にするのも楽しいと思うのだよ。