ヲーリズ建築 駒井邸


通常は事前予約をしないと見学できないのだが、夏の特別拝観の間はいつでも見られると聞いて見学してきた。



長楽館のような大富豪の別荘ではなく、遺伝学の先駆者だった大学教授の一私邸なので建築美術館のような派手さがあるわけではない。財力を誇示する装飾は無く、生活の利便性が優先された用の美がある。コロンビア大学に留学した駒井氏が西洋的生活の良さを取り入れる一方で、自らのルーツである和を融合させようとした痕跡があちらこちらに見られる。いいとこどりが好きなのだ。我等日本人は。


照明のデザインが醸し出す雰囲気というのは馬鹿にならない。照明一つで部屋の表情は随分と変わる。照明デザインそのものだけでなく、電球の明度、色、つける位置。もっと試行錯誤すれば我家の部屋とて良くなるのではないか。



まあ、昔にこんな洋風邸宅を普請できるなんて相当な金持ちには違いないのだけれども。


所在地:〒606-8256 京都市左京区北白川伊織町64番地 
TEL/FAX:075−724−3115
http://www.national-trust.or.jp/properties/komaike/k.html