朝顔

江戸時代の人たちがのめり込んだのも合点がいく。



絹のような光沢に陽を透かした淡く深い青。皺や重なりが濃淡の表情を生み出す。



極めつけはこの「団十郎」。海老茶というか臙脂というか、なんとも言えない渋い色。美しい茶色を目指して品種改良を繰り返すとはなんとも日本的ではなかろうか。茶色と灰色のような低彩度の色に異様なまでの美意識を見出した文化は日本以外にもあるのだろうか。