下賀茂 納涼古本まつり


賀茂神社で毎年行われる、京都古書研究会を中心に他府県の古書業者を含め約40店舗が出店する古本まつりを覗いてきた。80万冊以上の古本が野外即売される。駐車場には大型バスが停まり、宅配便の手配所や荷物預かり所も完備されている。その分野の愛好家に人気の催事なのだろう。




糺の森の脇にテントが並ぶ。ここは流鏑馬神事で馬が走る砂利道でもある。テントもなく完全に露天に本が積まれている所も多く、雨が降ったらどうするのかと若干心配にもなる。



生まれる以前の少年マガジンやジャンプ、生まれる遥か昔の漢詩集のようなもの。もちろん当時の値段よりも高いのだが、それでも収集家向けの値段ではなくそれこそ数百円で売られている。



古本の供養も背景にはあるらしい。美術書や学術書なども多く、定価9500円の美麗な美術品目録が2000円で売られていたりする。新しい持ち主を探す場は良いことだ。



100年以上昔の絵葉書も売られていたりする。




子供向けの紙芝居やお話の語り聞かせなども催されていた。物を大事にする、再利用する、そして子供に文化を受け継ぐ催事は見ていて気持ちが良い。