猪狛犬


狛犬の動物が猪の場合はそれをなんて呼べば良いのだろう。一般的に狛犬と呼びつつも実際は獅子と犬の対なのだが、獅子を無視してコマイヌと呼んでいるので、その動物がなんであろうとこれも狛犬なのだろう。狛は高麗伝来のという意味なので、猪やら鹿やらを狛猪や狛鹿と呼ぶのも違う。門前の対をなす守護獣は犬ではなくてもすべからく狛犬なわけだ。たぶん。


ということは、だ。一対の招き猫を据えたとしてもそれは狛犬なのだ。猫狛犬。わかりづらいね。実際には京丹後の金刀毘羅神社には猫狛犬があるわけだが。



あー



うん




建仁寺塔頭禅居庵摩利支天堂にて。摩利支天は猪に乗って現れるとされているからだそうだ。


京都の変わり狛犬を巡るのも面白い。巡礼コースになったりせんかね。
鼠-大豊神社:大国主命のお使い
鹿-大原野神社:鹿を神の使いとする奈良・春日大社より勧請のため
猪-護王神社:猪は祭神である和気清麻呂の窮地を救った
猿-新日吉神宮:猿は日吉大神の使者であり、信者の災いを去る
猫-金刀比羅神社:丹後は縮緬の産地で猫が鼠退治してくれるため
鳩-三宅八幡宮のお使い