行列

朝、駅について切符売場で並ぶ。割り込まれること数度。立派な駅に複数の入口があるのに一人しか通れない狭い入り口を設けている。こんどはそこにS2銭と呼ばれる低額切符の搭乗者は並ばされ、半時間ほど待たされた。およそ300人近くは並んでいた。今や少しでも人が集中する場所には大勢の人だかりができる。中国人口1300000000人というのを肌で感じる。


到る所で並び、待たされる。で、割り込まれる。これを年中繰り返しているだけで自然と競争心が養われるような気がする。どさくさに紛れて素知らぬ顔で割り込む技術。瞬時に体を間に入れて割り込まれるのを防ぐ技術。以前、中国人の友人が中国では絶えず気を抜けないので疲れると言っていたことを思い出した。



これでも北京オリンピックや上海万博を通じて社会啓蒙が進み、整然と並ぶようになったらしい。男性は女性よりも並ぶ機会がほんの僅か少なくて済むのが有難い。



極めつけの行列といったらこれ。万里の行列。そういや、東京に比べて京都は行列が少ない気がする。京都人が行列が嫌いだから混むところを避けること、人が少ないこともあるのかもしれんが。京都の行列と聞いてもよほど人気の美術展、初詣、祇園祭の山鉾に乗る人の列か山元麺蔵の店前ぐらいしか思い浮かばん。