山道のコンクリート苔


宇治の黄檗から三室戸寺まで歩いていった。

間に田舎の山道のようなところを通っていく。道脇には茶畑や竹林が広がる。さらに坂を上がっていくと両側にそそりたつ岩肌が護岸された一帯がある。なかなか車でしか通らないような道でなるほど、歩行者は他にだれもいない。


そこに生している苔がなんとも鮮やかで綺麗だった。ここは山に降った雨が流れ出るのだろう。それでいて水捌けも最高だ。しかも常に半日陰で風通しも良い。適した生育条件だ。



そのブロックの溝状に苔が生し、網目を成す。それが目を引いた。普段は車窓から一瞬しか見られなかった苔だ。