京丹後賛美

最近、京丹後が熱い。あくまで自分で勝手に盛り上がっているだけで京丹後は相変わらずなのだろうが。京都は新鮮で美味しい魚が食べられないなどと聞くが、それは京都の南端の小さな碁盤目の中に住んでいる一部の人達の事情に過ぎない。


丹後半島で買った宿荷南瓜の旨かったこと。茄子、芋、人参、蕪、米など美味しい野菜も多い。京野菜など種類も多彩だ。そこに日本海の幸ときたもんだ。内海の瀬戸内海の幸とはまた違う。日本海の冷たい海の幸は身の締まり方も脂の載り方も良い。


裏日本だのと呼ばれることもあり、交通網も太平洋側と比べて不便だが、ささやかで美秀な景観は多い。


京都というと市街地ばかりが頭に浮かぶ。それだけにそれ以外の京都は忘れられがち。遠方から京都方面に旅行に来るならいかにも京都らしい洛中の名所を訪れたいと思うのも無理はないし、そうなると京北や丹後まで足を運ぶ余裕はなかなか持てない。そういう意味で京都の田舎を廻れるのは京都に住んでいるからこそなのかもしれない。