今年の一字

例年清水寺で発表する今年を象徴する一字。今年は予想通り「絆」だった。流行語大賞ばりにベタだと感じたが、そういうものなのだろう。そういや流行語大賞に「こだまでしょうか」がはいったのに「ポポポポーン」が入らなかったのは納得がいかない。


未だ漢字検定協会理事の親子が公益法人を私物化して親族の関連会社4社に270億円の業務斡旋や7億円近い家屋の購入など利益供与を図った件にたいして無実を主張しているらしい。既に関連会社2社は実体がないことが指摘されている。公益法人の理事、副理事に親子がなれること事態ももっと問題視すべきだろう。清水寺での発表時に漢字検定協会の看板を掲げるなら「償」の一字を選んで主張するぐらいの、場を私物化してでも反省をみせてほしい。漢検協は公益法人の金で宝厳院に亡くなった幹部の為に350万円もかけて供養塔を建てている。清水寺も今年の一字の為にそれなりの金を受け取っているのかね。


東京電力もきっちり償ってもらわなきゃ困る。福島の人が失ったものに対して1人40万円の補償額は足しにもならない金額だ。副社長を辞任したその日に関連会社で再雇用されるなど目に余る。国有化して債権放棄させた上でリストラで給与水準は業績を反映して大幅に切り下げられても当然だろう。安定した高収益を享受してきた以上、有事の際にはそれも負担するのは当然だ。


ちなみに清水寺では参拝者それぞれのその年の一字を訪ねるアンケートを配っている。そこには「犬」の一字を書き入れた。ランキング上位にくることはないと思う。深い意味はない。テレビ局に取材されてもカットされるに違いない。