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名古屋城

美術館 博物館


名古屋城の前では甲冑を来た青年の前に女性が10人程の列を成していた。なんでもイケメンの武将が観光客誘致に一役買っているらしい。近くによると、付き添いの足軽が写真撮影はツアー参加者に限らせて頂きますと連呼していた。雑兵め。


彦根城の観光マスコット、ひこにゃんに比べて随分排他的だな、と感じた。ひこにゃんの前では子供とその家族、そして若い女性が群がっていた。名古屋のイケメン武将の前には歴女かイケメン好きのご婦人ぐらいしかおらず、愛好者の裾野が貧しい。
ひこにゃん彦根に先んじられたのはなんとも手痛い。なごにゃんのほうがなごやかな響きがあるし、真にみゃーみゃー言うべきは名古屋弁を話す人達だ。


ひこにゃんゆるキャラブームの先駈けだが、名古屋はブームになる前に追随し、ひこにゃん対なごにゃんという構図に持ち込むべきだったのかもしれない。名古屋の情報感度の不足を後悔するしかない。しかし、すぐ鯱を擬人化してしまう名古屋に猫のポテンシャルを見抜けたかは疑問だ。



名古屋城は終戦直前の米国による空襲で徹底的に焼き尽くされた。1954年に再建されたのだがとても残念なことに再建の際には外観を城の体裁をとることしか配慮されなかった。中にはエレベーターと巨大螺旋階段で繋がれた各階に昔の町並みの再現や襖絵の模写の展示ギャラリーが入っている。名古屋城の魅力の乏しさは何に起因しているのか。それは城が城として再建されておらず、単なる城の形をした市民資料館でしかないことに尽きる。こんなに階段は急だったのかとか、こんな風に城内から外部の敵を銃で狙ったのかとか、非常時に兵はどこに配置されるのかなど、城本来が再現されていない。子供心に知的好奇心を煽りわくわくとさせる要素に乏しい。尾張徳川家の名城にも関わらず風格の無いハコモノになってしまっている。


名古屋城はいろいろな点で残念だ。