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徳川美術館

美術館 博物館

徳川美術館へ行った。ガイドブックでは名古屋城や徳川園をお勧め観光スポットに挙げている場合が多いが、徳川美術館はさほど注目されていない。少し不安にはなったが折角なので足を運んでみた。


展示品の充実度に驚いた。なにせ日本を260年も統治した徳川幕府の御三家。将軍を幾度も輩出した家系だ。調度品もそこらの大名のものとは比較にならない。信長伝来、秀吉伝来、前田利家伝来の品など由緒ある時代の名品や国宝、重文が並ぶ。しかも古ぼけた歴史的価値だけのような品ではなく、華やかな宝物。その数、一万点以上。

写真は撮れないのだが、襖絵の豹も垂涎の国立博物館級の品々。


名古屋城の中身はここ、徳川美術館にあると言っても良い。空襲で焼け落ちた跡に建てられた珍奇な名古屋城に落胆していたが、まだまだあれだけの品々が徳川美術館に収蔵されていて嬉しくなった。


たった数品のクリムトピカソを展示した美術館をより大きくとりあげる名古屋観光本は全くずれているというかなんというか。徳川美術館の収蔵品一万点のうち展示されているのは一部だろう。是非また来たい。



その外には徳川園と一般に呼ばれる庭園があるのだが、兼六園三渓園を期待していくと少し肩すかし。藁帽子をかぶった牡丹が目を引いた。


最古の源氏物語絵巻が数巻納められているが、石山寺で構想を得た逸話が紹介されている。そういえば年末に石山寺を訪れたな、あそこに紫式部が千年以上昔に来ていたのか。


名古屋城を築く際に加藤清正が中心的な役割を果たしたらしいが、そういえば家の近所の寺の奥には加藤清正廟がある。


甲冑が展示されているが明珍一族の手によるものらしい。そういえばうちの軒下に吊られた風鈴も甲冑の需要がなくなって以降、明珍一族が鋳造技術を転用して火箸や風鈴を作ったものだと思い出した。


些細なことでも自分のほかでの体験と歴史が点と点で繋がると、にわかに歴史も身近で天然色のものとなる。