亀岡 イギリス田舎隠れ村ポントオーク


京都は亀岡にある山奥の小ブリテン。ここ数カ月、気になっていた店ではあったので亀岡の湯の花温泉に行ったついでに足を延ばした。




随分とぶっとんだイギリス好きがいたもんだ。レストラン、アンティークショップにレンタルコテージ、ついにはB&Bの宿泊棟も建設中で5月にオープンとのこと。小さな英国村を京都の山奥に再現する意気込みらしい。



昨年できたばかりのようだが、雑誌にも載り始めている。その写真映りが素晴らしく、最近では写真撮影の舞台として貸切の日もあるようだ。どんな写真撮影なのだろう。レストラン店内などは全て写真撮影禁止とのこと。そんなに堅いことを言わなくとも、と思ったのだが近くで見ると思いのほか雑な施行でハリボテ感は否めない。煉瓦を積んでいるわけではなく、煉瓦に見えるように凸凹をつけている。室内を漆喰塗りした後に養生せずに梁を黒ペンキで塗っているので白い漆喰にペンキが付着していたり、ひび割れていたり。好きに写真を撮らせて雑な細部が出回るよりは統制したほうがいいのかもしれない。



池の向こうには県道が通り、その奥には工場の建物が見えて景観はけして良いとは言えない。背の高い目隠しの木を植えるなりするのだろうか。数年したら見違えるほど素晴らしい隠れ里になるかもしれない。






この錆びた風合いは廃墟好きにはたまらん。







事前に調べた際には、オーナーは徹頭徹尾イギリス好きなようで、食事もフィッシュアンドチップスしかなくあまり評判は高くないようだった。しかし今回訪ねた際にはパスタなどメニューも増えていた。


収穫はジンジャーミルクティーという紅茶の飲み方が非常に美味しいということ。ロイヤルミルクティーに生姜汁を絞って入れているのだそうだ。レーズンとリンゴのパイにとても合っており、前評判よりもお茶と甘味を頂く分には美味しかった。しかしそれを踏まえてもやはりフィッシュアンドチップスに2400円も払う気にはなれんな。2400円の高級たこ焼きが仮にあるとしても食べる気は起きないように、ましてフィッシュアンドチップスなんて。小生にはイギリス愛が足りないらしい。



もうひとつの発見はこれ。生姜、砂糖、グルコース、シロップ、発酵ショウガ根抽出液、唐辛子、クワガタ草、社松、西洋ノコギリ草、レモンオイル、酒石酸水素カリウムクエン酸で出来ているというイギリスの辛口ジンジャーエール。市販のよく見かけるカナダドライジンジャーエールより格段に美味いと感じた。より甘さがすっきりとして辛口。問題は売っている店が見当たらないこと。楽天で1ダース3900円か、高い。無理。
http://www.fentimans.com/



自分の惚れ込んだ国の文化を紹介したいというオーナーの想いや理念がしっかりと伝わってきた。ジンジャーミルクティーとFENTIMANSのジンジャーエール。素晴らしい。