京都桜宴会場探し

8日に花見の予定を立ててしまったのだけれども困った。ようやく二条城の標本木が咲いて開花宣言がされたばかりで、満開はおよそ開花日から7日から10日後だという。ならば満開は4月11日から14日の間ということになる。たった10日ほどしかない桜の旬は週末にしか自由のない労働者生活には刹那の如く。。。


京都は桜の名所は多いながら、好きに座って花見弁当を食べられるような場所は思いのほか少ない。学生がどんちゃん騒ぎをしている円山公園賀茂川沿い、もしくは宝が池周辺など限られる。平野神社などの例外を除き、寺社仏閣は基本的にお茶を頂くぐらいで、持ち込んだ弁当で飲食できる処は少ない。そんなわけで花見の予定日と開花状況はなかなか合わせにくい。京都洛中では花より団子ってやつは向かない。京都の観光地は観光客を高回転させる集金装置のようなもので、長々と地面に座り込んで飲み食いする輩は邪魔なのだろう。わからんでもない。


京都にはソメイヨシノよりもむしろ山桜系、枝垂れ桜が多くて開花日も思いのほかばらばらだったりする。過去20年の統計によると以下のよう。


第一群 3月25日前後
二条城の標本木ソメイヨシノ祇園白川の早咲糸枝垂桜、京都御苑糸桜


第二群 4月2日前後
円山公園枝垂桜、賀茂川沿い、その他多くの桜
そしてこの頃に標本木満開


第三群 4月9日前後
御室桜、原谷苑の枝垂桜、常照皇寺の九重桜


全体が早まったり遅れることはあれど、それぞれの群の間隔は概ね毎年等しいとのこと。今年の開花日が4月4日であることを考えると宴会予定日の4月8日に満開を迎えるのは御苑、祇園白川と二条城ぐらいだろう。一方で14日、15日は多くの場所で満開になると思われる。今年は是非とも行きたい毘沙門堂の桜の盛りはいつだろうか。


昨年素晴らしかった平安神宮の紅枝垂れコンサートは5日〜8日の開催期中には殆ど咲いていないだろう。しかし残念ながら花に合わせて日程が調整されることはなく、今週末には予定通りに遠方から人が押し掛け、予約で満員のホテルや旅館に泊まり、桜の盛りを見ることなく恨めしげに帰っていくことになる。ライトアップも多くの場所では8日までしか行われないので、満開の桜を照らすことなく終了する。勿体ない。16日ぐらいに有給を願い出て、原谷苑や御室の遅い桜を楽しみに行こうか。



昨年の平安神宮の写真を引っ張り出してみた。