濡烏

濡烏あるいは烏の濡羽色という色がある。雨に濡れたカラスの青みを帯びた黒で美しい女性の髪の色の代名詞ということになっている。今時、濡れたカラスみたいな色しているねなどと言われて褒められたと思う人よりもむっとする人のほうが多い気がするが。


Wikipediaより以下引用
色彩は、対象となる物体から跳ね返ってきた光の波長で成り立つ。対象が光を全て透過する場合は透明に、全て吸収する場合は黒く、全て反射する場合は白く見える。同じ色の塗料を塗っても表面に細かい凹凸が多いと光が乱反射して、対象は白っぽく見え易い。布などが水を含むと表面の毛羽が水を含んで寝てしまい、一時的に表面が滑らかになることで色が濃く見える。これを濡れ色効果という。

「濡烏」もこの「濡れ色効果」によって本来黒い烏の羽が更に黒味を増し、水分によって更に艶が増した色合いをさすが、このとき光の干渉が起こり、黒い羽毛の上に青や緑、紫などの干渉色が浮かぶ。モンゴロイドに属する平均的な女性の髪は、黒っぽい色でまっすぐな髪質、水や髪油などを含むと健康な髪の場合、先の烏の羽を髣髴とさせるような干渉色が浮かぶことがある。ただの黒ではなく、この健康な髪の証ともいえる美しい干渉色が浮かんだ状態を呼ぶのが「濡烏」である。



なるほど、勉強になる。一方で、仏陀の髪色は青色ということになっている。そして気持ち悪いほど鮮やかな青で塗られた仏像が見かけられる。思うに、ゴータマ・シッタールダさんの髪は健康的で美しい青味を帯びていたということであって青ではなかったのだと思う。「青味を帯びた黒」と「青」は全く違う。それを仏陀は常人離れしているから髪も真っ青だったと鵜呑みにしてプラモデルのように青く塗装してそれを信じろというのは酷くはないかね。ゴータマさんも人の血肉を授かっているでしょうに。



去り際に「アホーアホー」と罵声を浴びせられました。