曼珠沙華

もう曼珠沙華の咲く季節になった。鴨川の曼珠沙華の写真を撮ったのがもう一年前になるとは。



日本に存在する曼珠沙華は全て遺伝的に同一であるそうな。全ての種子が異なる遺伝子とされる蓮とは対照的だ。種子で増えることができないので、中国から伝わった球根から日本各地に株分けで広がったとされる。そういう意味では全てがクローンである染井吉野桜と似たようなものか。




燃え上がる炎のような華の容姿から、家に飾ると火事になると言われる。迷信とはわかっていても、それを知ってしまうと持ち帰るのも躊躇われてしまう。家に植えるのも死人花と言われるぐらいで縁起が悪いとされる。そんなわけで街中でその季節に咲くのを楽しめるだけ。




九条山を越える三条通りの沿道、定間隔に街路樹の為にコンクリートが空いた土にどこも曼珠沙華の華が咲いている。去年は殆ど赤い華だったような気がするのだが、洛中に向かって左手沿道には白い曼珠沙華が多い。年によって反転するとは思えないし、誰かが植えているのだろうか。それとも自然に株別れする際に白が生まれるのだろうか。


埼玉県の巾着田というところに100万本の曼珠沙華が林底を埋め尽くす絶景があるらしい。いつかはいってみたいものだ。
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