我が家の居間を南北に隔てる境界線が設けられた。メッシュなので壁のあちら側は覗けるが、息子には越えられない高い壁。


6カ月目にして遂に這うことができるようになった。今までも転がったり、ずりずりと移動する事はできたが、親指の裏を床につけて明らかに今までになく力強く這うようになった。興味のあるものがあるとあっという間に這って行って手で掴みに行く。


そんなわけで境界線が設けられた。右端には10cmほどの隙間があり、マンゴーは行き来ができる。しかし大きな頭の息子には抜けることができない。時折、境界線に顔を押し当てて、隙間から手を伸ばして「ウーウー」唸っていると切ない気分になる。


境界線のあちら側には食べ物も娯楽も本も移動の自由もなんでもある。境界線のこちら側には全て検閲済みのものしか置かれていない。ううむ。なんだか政治的。


マンゴーってば南北を自由に行き来できる特権階級。