家族記録写真

実家に帰ると昔の写真アルバムなんかを眺めるのが面白い。忘れた記憶を思い出したり、自分と同じ年代の両親の姿を見つけ、おなじような営みの繰り返しの中に様々な違いを見つける。


昔の世代に比べてデジカメの普及で撮る写真の枚数は増えたのかも知れないが、きちんと印刷してアルバムの体裁を整える人は減ったのかもしれない。津波や米国東海岸を襲った水害の惨状を見ると、パソコンや外付けHDDに保存した電子データなどは儚いものだ。


遺す為には形にせねばと思い立ち、急遽アルバムを作ることに。インクジェット印刷ではなく、顔料印刷しよう。


写真を選ぶのですら苦労する。代わり映えのしない写真ばかりだと気付く。顔の接写ばかりでその時の状況や背景の説明描写力に欠く。


後から見返してもっと面白いものにしたい。
例えば一貫したテーマの定点観測写真。
一つのモノと一緒に息子を写し続ける。

  • 寝床の変遷。
  • 食べ物の変遷。
  • 誕生記念に植えた多肉と共に育つ様を定点記録する。絶対枯らせなくなる。
  • 十年は使える大きな鉢に楓を実生で育てる様を共に記録する。
  • 吊り常盤忍を大きな塊に育てる様を共に記録する。
  • 誕生祝いの布製がらがらが古びて褪行する様を共に記録する。
  • その時々で息子が一番気に入っているモノと一緒に撮る。
  • 白壁の前で真正面から顔を同じ距離で撮り続けるだけでも面白いかも。
  • 息子を抱いた友人知人のポートレート
  • 母と子、家族の同構図写真を毎年撮るのも良い。
  • マンゴーとの動きのある写真も。
  • 猿から人間への進化図を模した横からの写真シリーズなんてのも面白い。


そういう時系列バインダーアルバムを一つ作ろう。もう少し考えて写真を撮ろう。