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和輪庵

紅葉 工芸

哲学の道沿いにある京セラの迎賓館、和輪庵で開かれる宝石のコレクションの招待券を頂いたので韓国人、スロバキア人の友人を連れ立って向かった。なんでも鳩山元首相が小沢一郎氏と稲盛和夫氏と会談し、首相辞任を決定したところだそうで。



無料の弁当が出されると聞いていたので、それを目当てに言ったようなものなのだが、出された弁当は泉仙のもので椀に入ったお吸い物までついて予想以上だった。緋毛氈に腰かけ、和傘の木陰で広い庭園を見ながら頂く。



無料で弁当だけ頂いて帰るのでは申し訳ないので宝石も見させて頂いたのだが、なかなかの値段。800万円の巨石のネックレスから始まり、大半は100万円以上のもの。真珠も7mm程度の粒ひとつが10万円もする。タヒチ産養殖黒真珠ということだがフィリピン真珠に慣れた感覚からすると唖然とする。客層は50-60代の年配の方が中心で、赤子をおぶってくる客などあまりに異質で浮いていた。入口で受付にここで間違い無いのかと再確認されたぐらいなのでターゲット外の招かれざる客なのかもしれない。


サファイア、エメラルドやアレキサンドライトなどはどれも再結晶宝石、つまり人工宝石らしいのだが、聞かれない限りそういう説明は特にしていないようだった。インクルージョンがない純粋な結晶なので宝石としては最高品質で最高の輝きなのだろうが、一般的に人工宝石は市場で殆ど評価されていないことを考えると人工宝石を再結晶宝石と呼び変えたところでこの値段設定はどうなのだろう。


そもそも宝石の価値は何なのだろうか。


天然宝石間の比較においてはより透明度が高く、不純物が少なく、色のはっきりとした物が評価される。つまり観賞価値の美しさが基準だ。


しかし装飾素材の比較においては天然であること、希少であることに宝石の価値の根拠を置く。


宝石の価値というやつはとんだダブルスタンダードに作り上げられ、守られている。カルテルが流通量をコントロールして値段を維持したりと胡散臭い世界だ。