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4月27日からこの牧場では桜祭なのだそうだ。八重で遅咲きの桜が植わっている。


なるほど、世間一般にはクローンの染井吉野が植わっている処が殆どで、比較的に山桜系の多い京都でも同じ期間に集中して咲き、散ってしまう。せいぜい、二回の週末が旬。そのうちの片方は大概、春雷で天気は悪い。


この限られた機会に花見に行こうとすると、行く処は古くからの桜の名所に集中するのも無理ないこと。


しかし日本人の桜に対する衝き動かされるような観光喚起力を考えると、染井吉野尽くしにしてピークを短期間に集中させてしまうのは勿体無い。


桜には案外品種が多く、冬に咲くもの、秋と春に二度咲くもの、晩春に咲くものと多々ある。仁和寺の御室桜などは四月下旬に咲くことが広く知られているので、桜を見に清水寺やら上賀茂神社に行くか仁和寺に行くかで迷うことは少ない。時期がずれていて衝突しない。


一元的な染井吉野信仰から脱却して時期の若干異なる桜品種を密植すれば、桜の名所と被らない時期に桜を楽しんで貰えるようになる。後発の名所作りや観光誘致には良いかも知れぬ。そうなれば、私達としても一ヶ月の長きに渡って桜を愉しめるようになるのではないか。


ただ、遅咲きの桜は八重咲きが多く、花が塊となって落ちやすいので風情のある桜吹雪にはならない。病気に強い遅咲き一重桜を作出したら需要は大きいと思うのだが。