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奇跡の星植物館

植物 美術館 博物館

国立や私立の植物園は学術研究や種の収集と保全の傍らで一般来館者への展示も行っている。展示には二足の草鞋を履いた片手間感、あるいは携わる人があくまで学術研究を尊重しているかのような意識が現れてしまっていると思っている。偏見かもしれない。しかし茶色く変色したり枯れた部位をそのままにしていて、大抵の植物園はボサボサとした印象を受ける。


歩行者の動線を考慮しない桜のライトアップの仕方をしていた京都府立植物館のように、植物の見せ方に美術館のような意識が無い。より多くの品種を並べ品種名の札を立てるのには熱心だが、その植物を如何に魅力的に見せようかという意識は感じない。


動物園に例えれば珍獣猛獣を直列に狭い檻に並べた収集自慢であって、動物の魅力を引き出す行動展示や生態展示ではない。



淡路の「奇跡の星植物館」は植物の魅力を伝えることを第一に考えたような植物園だった。空間にただ多くの植物を詰め込むのではなく、仙人掌や多肉植物はその形状が楽しめるように周囲に十分な空間を残して植え、熱帯の植物はその生態に近く密生させている。このアロエディコトマの巨樹なんてたまらん。嫁さんには全く響かなかったらしいが、多肉植物愛好家を唸らせる展示。



ひとつひとつの形が整っているのだよなあ。



どれも売り物のように引き締まっており、徒長株が無い。




こうしてふと写真を撮ってみても、その色と形状が最も楽しめるように背景色にまで気を使っている。植物館全体に草木を活けている感覚なのかもしれない。





この時期は薔薇祭で、植物館の最も大きな空間が青、紫と白を基調とした花々に埋め尽くされて見事だったが、撮った写真は多肉植物やらに偏っていた。実際には他にも素晴らしい展示がたくさんあった。