白荒燭台鉢 X 常盤忍


随分と久しぶりに陶器が焼き上がったのを受け取った。とても製作のペースが遅くなっている。


キャンドルスタンドですか、と先生に聞かれた。いや、これも植木鉢ですと答える。これをみても何が何だかわからんだろうな。たまに植木鉢を造られる方もいますけど、いつも植木鉢ばかり造られる方は他にいませんねと言われる。常盤忍専用の鉢を造ってみた。植える植物を念頭に置いて鉢を合わせて造るのも楽しい。


常盤忍は耐陰性が強く、乾燥にも比較的強い。吊り忍に仕立てるぐらいだ。そんな植生に合わせて卓上に緑を取り込める見た目に軽い鉢を志向してみた。


庭で増殖中の常盤忍の根をばらし、隙間から差し込む。そして中には保水性の高い水苔を詰め込んだ。



現時点ではすかすかとしているけれども、順調に育てば3,4倍の密度に葉を出してくれるのではないか。そして太い仮根が陶器を抱き込むように伸びていってくれたら完成形。台座の付いたシダ球のようになれば成功だ。期待通りの容姿になれば、少しは意図が理解してもらえると思うのだが。



また棚に仲間が増えた。