Mont Blanc


ジュネーブは三方をフランスに囲まれ、ものの半時間も車を走らせるとフランスに入ってしまう。さらに半時間も走らせるとたどり着けるシャモニーへと向かった。業務出張の役得。




富士山は3776m。平野に隆起するので山の端正な稜線を楽しめる。ここモンブランは富士山より高い4000m超の山々が連なり巨大な壁のよう。このダイナミックさはいかにも大陸らしい。


なんと3842mのAiguille du Midiの峰の頂きまでケーブルカーで上がれる。頑強そうな40人は乗れるケーブルカーに乗り込み、まずは2317mにあるPlan de L'Aiguilleへ。そこは一旦、平らな踊り場のようになっており見渡すと氷原のようになっている。そこからさらにケーブルカーを乗り換えて3842mの展望台まで。




富士山より高く、富士山より険しい断崖絶壁の上に立派なレストラン、カフェが二つ、資料館や土産物屋など1500㎡もの設備が立体的に建設されており、年間50万人もが訪れるそうだ。しかも全ての施設やトイレが障害者対応となっている。


どのように建設されたのか全く理解に困るシロモノ。東西の自然観で、東洋では自然を崇める対象にし続けているのに対し、西洋では自然は征服し管理する対象だというそれっぽい文化比較論を昔、国語の読解問題で読んだ気がする。


ここの設備をみるとまさに大自然すら管理下に置いているのだな、と。