Oil Street Guest House

友人が今年開いた町家を改装した宿に泊まらせてもらった。


二部屋のこじんまりとしたところなのだけれども、洒落たテーブルとソファのある洋風の解放的なリビングがある。客室にも広々とした独立のトイレとバスがついている。


素晴らしいと思う。欧米人は洋風ホテルに泊まるよりも和風旅館なんぞに泊まってみたい気持ちがあるはずだ。しかしなかなか日本式のサイズと様式の水周りをそれが和式だと押し付けられてもしんどいと思っている。建物や寝るところはコテコテに旧式にしつつも、バスやトイレなどでは安心できるようにすべきだと思っていた。さらに理想を語れば苔生した小さな中庭を眺めながら入れるような明るいバスタブ。


ゴールデンモンキーやザミア、フィカスなど観葉植物が溢れているのも好み。自分の趣味としては器を光沢のある白モダンの陶器ではなく、全て煤けた和風な陶鉢に統一したい。食器も和陶器にしてその渋い魅力に外国人が出会う接点にしたい。


プライベートも確保しつつ、リラックスできる和風の宿。特に旅慣れた客にはバランスが良くて居心地が良いのではないだろうか。こんな宿がたくさんできて、閑静な地域の町家の商業利用による保全に繋がって欲しい。




嗚呼、好きに手を入れられる自分の家が欲しい。