ハイタトラス

いろいろあって、スロバキア人観光客も疎らな12月のハイタトラスと言われる中央高地の山を歩く。こんな息抜きを愉しめる気分だった。


仲間とはぐれたら翌日には死んでそうな自分ではどうしようもない異国の荒涼かつ清涼とした場所。旅の効率性だとか、見所だとか、せっかくだからこれを見なきゃだとか、人に話して羨ましがられる名所だとか、そんな合理性や目的意識のかけらもないような辺鄙な目的地。「こういうのがお前は好きだと思って」と言ってわざわざこんなところに車で3時間かけて連れて来てくれた友人に感謝。趣味を理解してくれる友人は人生の宝だ。



気温は氷点下。仕事帰りのコートと靴で歩き回るのは難義するけれども、引き締まる寒さは清々しい。氷の洞窟は入れなかったけどそれで良かったのだろう。


まだ冬の始まり。2月にはマイナス20度になるのだそうだ。一面雪に閉ざされる。