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伊東 K'sゲストハウス

建築 意匠 内装 旅 遠出 温泉 もてなし

土日にかけて会社のとある事業部での送別会で箱根の会員制リゾートホテルへ。そして月、火曜は異なる事業部のこれまた泊まりでの送別会で熱海の旅館へ。


一旦、神奈川に帰るのも面倒なので、箱根と熱海の合間に伊東に宿を取った。




伊東のシンボルでもある東海館の真横に、これまた有形文化財の木造三階建て旅館がある。これが今やゲストハウスとして生まれ変わっている。

立派な破風の玄関屋根。船岡温泉などの銭湯を思い出す、豪勢なもの。至る所に細工の施された木造建具。大広間も見事なものだ。

内部の入り組んだ廊下や階段は子供の頃ならば迷宮のように感じたに違いない。想像の世界にどっぷりと浸かれそう。見立て遊びに興じるような、まだ小さな息子を是非連れていきたい宿だ。






日本は物価が高いとは言わせない。こんなに風情があって7人合部屋で一泊2900円。これまで世界60カ国近くを旅してゲストハウスという安宿にも多く泊まってきたけれども、その中で一二を争う良さではなかろうか。


キッチンには冷蔵庫も置いてあり調理も自由。皿は洗って拭く限りにおいて使用自由。茶や珈琲も無料。

そして清潔で風情のある石作りの風呂はなんと温泉。そりゃ温泉の街、伊東だもの。不老長寿と掘られたブンブク茶釜の狸の石像から湯が注ぎこまれる。


宿の人は皆、英語が話せる。ワーキングホリデーで3人のドイツ人の若者が働いていた。こういうところでコスト削減を図りながら外国人に対するO耐力も向上させているらしい。


一階はラウンジとなっていて、20人は滞留できそうな広さがあり、かつ小部屋に仕切られている。スタイリッシュに改装されている。寝室での飲酒が禁じられている代わりにここでは好きに寛げる。


部屋からは目の前を流れる川と柳や松、桜などとともに少し歪んだ古いガラス戸越しに眺めて寛ぐことが出来る。


完璧ではなかろうか。自分が経営してみたい宿の完成形の一つかもしれない。海外からの友人知人には必ず勧めたい宿が見つかった。繰り返す。相部屋で2900円、個室でも5400円という破格の値段でそこらへんの宿よりも遥かに風情がある。