こんな鎌倉案内も。長谷、銭洗弁天、gula、明月院を経て北鎌倉へ。

子供を連れて藤沢駅から江ノ島電鉄に乗り鎌倉へ。


右手に海を眺めながら海岸沿いを走り、やがて市街地に入ってぶつかりそうなほど迫る民家の間を通り抜けていく。電車好きの息子には最高だ。鎌倉公園駅の少し先には上りと下り電車がすれ違う箇所があり、ひとつの見所になっている。


長谷駅で降りて大仏へ。


観光客が長谷駅へと引き返していく中でさらに奥へと抜けて行き、源氏山公園方面へ上がって銭洗弁天に辿り着く。境内の先を少し上がったところに別荘を土曜日と祝日だけ解放しているgulaというカフェがある。内装はなんとも情緒ある空間で、もともと住む目的ではなく別荘として建てただけあって火頭窓や銘木を葺いた天井裏など細部まで拘りがある。昭和を凍結した風情だ。




とても素敵な御婦人がもてなしてくださるのだが、似た年齢のお孫さんがいらっしゃり、かつ実は今住んでらっしゃる家とは目と鼻の先でお互いに犬の散歩ですれ違っている可能性も高い御近所さんとあって話が盛り上がり、息子を可愛がって下さった。


珈琲にアップルパイを頼んだのだがチーズケーキもクッキーもお代わりの麦茶も出して頂いてお代は300円。商売気のなさ過ぎる温かみのあるおもてなし。内装と空間だけでも好みで再訪したいぐらいなので、素敵な御婦人のもてなしもあって途端にフアンになってしまった。大通りや主要観光地がどこも混雑している中で穴場度合いもとても高い。


ベビーカーで通ることなど想定してないであろう切り通しを強行突破して海蔵寺に抜け、鎌倉駅から再度始発から終点の藤沢駅まで江ノ電を乗り倒して充実の一日。


外国からの友人を連れて行く際のコースに組み込みたい。人だかりの小町通りを通って鶴岡八幡宮へ行くよりも江ノ島電鉄で長谷で降り大仏を拝み、銭洗弁天で銭洗い体験、gula、切り通しを抜け明月院を経て北鎌倉、あるいは鎌倉駅に戻るほうが多彩で人混みも避けられて面白いと思われる。