外国からの客人をもてなすのにはずれなし、古民家古本酒場「コクテイル」

ルーマニア人6人にルーマニア人を夫に持つマレーシア人を連れて古本酒場コクテイルへ。


焼肉を食べた後なのでおでんに大正コロッケを摘みながら、好き好きに酒やウィスキー、ビールなどを飲んだ。


店内に流れる沖縄民謡の音色と男性とも女性とも判別できないのんびりした声色が癒されて素敵だという。


店主は謎の外国人の集いに興味を持たれたようで、ロシアの方ですか?と尋ねてきた。ルーマニア人とマレーシア人ですと答えると、好奇心を刺激された様子。流石、古本酒場コクテイルの主人。全方位的に好奇心旺盛だと察する。


そういや、ルーマニア人とロシア人は同じソビエト連邦の同胞国だから仲が良いのかと思いきや険悪らしい。どちらかというとルーマニアの方が嫌っている。ルーマニアソ連と異なり、ラテンの国だという自負もありそうだ。ソビエトが実質的に盟主であり支配者だったからというだけではなく、ソビエト連邦当時からルーマニアソビエトに反抗的だったそうだ。それも石油を産出し経済的に自立出来たからこそ。


話は飛んで、チャウシェスクが処刑された当時の話になった。友人はクリスマス当日に行われた革命を子供ながらに鮮明に覚えている世代だ。テレビで自国の大統領が囚われ、銃殺刑に処せられるのを生放送で見ていたと言うのだから強烈な話だ。そしてそれからあらゆるものがひっくり返った。まるで玉音放送後の日本のように。


テレビ局はひとつしかなく、アニメは朝と夕の極僅かな時間に限られていたという。それが毎日深夜まで絶え間なく番組が流れるようになり、局も増えていった。


そんな激動の時代を私たち世代は経験するのだろうか。