朝顔「天上の蒼」の秘密

f:id:mangokyoto:20160613195313j:plainこの季節、庭に色がない。

 
朝顔グリーンカーテンを作る予定が朝顔の若葉が猫に掘り返されて全滅した。ようやく、花壇のすみっこのほうの朝顔が花を咲かせた。
 
 
「天上の蒼」という園芸品種。たしかに高尚な名前を付けたくなる爽やかな青だ。ちなみに蒼は少し燻んだ青だと理解しているので、字面の雰囲気は良くても蒼というのはぴんとこない。
 
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不思議と、蕾の状態だと紫色に見える。他の青い朝顔はどうだったっけ。
 
 
どうやら調べると「天上の蒼」はヘブンリーブルーという空色品種系でその青色色素であるアントシアニンは複雑な構造をしているらしい。なんと蕾の状態では液胞のpHが6.6程度と低くアントシアニンが赤紫色を呈し、開花時には液胞のpHが7.7程度まで上がり青色となるのだそうだ。
 
単に蕾状態になると重なった色が紫色に見えるという錯覚ではなく、蕾時と開花時に異なる発色をしているとは。名前に恥じない名品種。