嫁さんの実家に子連れかつ嫁さん抜きで初めてお泊まり。
次男を実家に預け、長男を連れて江ノ島散策へ。石段が多いのでベビーカーでは難しいし、おぶって歩くのもこの初夏ではしんどいので、預かってもらえるととても助かる。
- 太平洋の景観の良さ、由緒ある神社
- 行きは船、帰りは観光しながら歩くのが幼児には好都合
- 島の奥の茶屋のほうが景観も値段も良い
- 食事は少なめにして、饅頭やソフトクリームをつまみながら歩くと満足度高し
- 歴史建築好きには岩本楼は垂涎。大正レトロなステンドグラス風呂。
- 江ノ島スパは水着着用なので夫婦やカップルには良いが子供不可
大学時代に来た際には片瀬江ノ島駅から江ノ島はもっと近い印象があった。幼い足を連れていると景色はまた変わるものなのだな。
島の入口から島の裏側、岩屋への渡し船があったので乗ってみた。大人400円、小学生未満無料。7分ほどな道程だが同じ道を往復するよりも飽きやすい子供には良い。
崖の上に引っかかるように建つ茶屋。今日は富士見茶屋に入って生シラス丼と江ノ島サイダーを頂いた。
とびきり新鮮というわけではないが、息子も美味しいと言って食べるほとには生臭さはなかった。本当に鮮度の良い時のあの自然な甘みを味わせてやりたい。多少鮮度が良くない時は釜茹でシラスの方が美味しい気もする。
店内は木造で古めかしいところもあれば、中途半端に錆びた鉄パイプ椅子があったり。目につく場所にゴミ袋があったり、少しもったいない。古い設備の味わいを引き出しながらもっと小綺麗にできると思うのだが勿体無い。なかなか設備メンテナンスに回す余裕はないのだろうか。またそのうち、手を入れながら長く残って欲しい。
奥宮の近く、名勝「山二つ」のそばの饅頭屋「中村屋」でこしあんとつぶあんの饅頭を一つづつ買って食べた。まだ温かく、餡の甘さも程よく旨い。ここは創業114年という老舗だそうだ。店構えも古めかしく立派。
時代の流れか、クレープやソフトクリームなんかに行列はできていても饅頭や羊羹を売る店頭は閑散としている。それら和菓子が夏向きではないこともあるが、商いは大丈夫なのだろうか。このような史跡のような名店が末長く残ってこれることを切に願う。だって、安普請のソフトクリーム屋が軒を連ねる江ノ島よりも、饅頭屋が並ぶ風情の方が良いではないか。
そのうち、家族で岩本楼に泊まってみたい。江ノ島で一番の風格を誇る老舗旅館だ。源氏から代々為政者の加護を受けて栄えた宿泊所で現在は平日ならば一泊夕食付きで10800円。
義理の母はかつてこの地域で小学校の先生をしていたそうで、家庭訪問で江ノ島の奥の方の茶屋を訪ねたこともあったらしい。今日、食事した店の主人がもしかしたら教え子だったかもしれない。
紫陽花に蝸牛はなかなか珍しい。
見えづらいが、蛙の表現が秀逸。水面から出した頭だけ立体的にしている。