表参道にある、今年の3月に開店したばかりという、古民家を改装した商業施設。表参道らしからぬ風情。だから裏参道なのか。こじんまりとした一軒家なのだが、その中に8店舗ほどの小さな店が入っている。
抹茶ソフトクリームも悩ましいが、抹茶かき氷を頂くことにした。焙じ茶かき氷もあるが、やはり抹茶の鮮やかな緑が欲しい。
氷は手動の氷削り器で丁寧に削られる。抹茶が三層にもかかっていて、氷というよりは雪のように細かい。氷と抹茶には当然、甘さはなく、練乳とシロップを客が好みで掛けて味を整える。
なかなかに食べ応えがある。
京都ではそこら中に抹茶の甘味があった。日常に薄茶を飲む機会が散りばめられていたし、濃茶を飲むことすらあった。抹茶粉をふんだんに振りかけたかき氷を食べて、ああ久しぶりだな、と昔が蘇る。
一番の満足感は店員さんの接客かもしれない。清楚系な美人お姉さんが、独りで食べにきた私を邪魔にならない控え目さと気遣いで声を掛けてくれた。それに癒された。
折角、陶器を焼いているのだし、こういう水場をいえにつくるべきだったのかもな。
