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萩荘改めHAGISO カフェ宿ギャラリー

 

12時の開店前から行列していた。

 
人気の要因はなんなのだろう。

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オシャレでアートの香りがする改修古民家。サバサンドが人気らしいが、あくまで舌鼓を打つ料理屋というよりは軽食屋だ。カフェ飯だ。ラム酒漬けイチジクの入ったチーズケーキも美味しいが、ここでしか食べられないだとか、全く未経験な美味さと言うほどではない。

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内装ももともとの柱や梁を見せる形で改修されていて、古びて懐かしさは感じられるが、有形登録文化財というほどでもない。

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二階には小さな雑貨屋と宿のフロントがある。宿泊できる部屋は別に歩いたところにある。シンプルで綺麗に改修されているだが町家の和室のような装飾性はない。

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街全体を宿の設備に見立て、銭湯、貸し自転車屋、飲食店、雑貨屋を客は必要に応じて歩いて回る。大きな長屋の屋根の下に全部が収まっていれば理想なのだろうが、そうはいかないので歩いて回るコンセプトを上手く作り見せている。
 
そこら辺のコンセプトをお洒落、かつ新しく見せるのが上手だが、これが開店前から行列を作る原動力だとも思えない。

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元学生のシェアハウスだった古民家を改装したというストーリーか、メディアへの宣伝の巧みさか、外国人観光客の取り込みの巧みさか。京都の町家ゲストハウスなんかと比べると設備的魅力は乏しいのに大人気だ。いろいろと興味深い。

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谷根千という土地柄に対して、実はそんなに食事を取れる古民家カフェは多くない。甘味だけだったり、和の雰囲気が強い内装の飲食店は蕎麦や饂飩だったりする。観光客が求める谷根千的なものにうまく応えているというのが正解なのかもしれない。

 

否定的なことを言いたいわけではなく、工夫によって派手なランドマークや条件の良い大きな古民家がなくても、行列のできる人気店は作れるという前向きな話だ。どこにでも可能性はあるが、もちろん作り上げるのは多大な細部へのこだわりと努力が必要。