映画「フライトゲーム」

教師だって警官だって弁護士だって、その職業が本人の清廉性や人格を保証してくれるわけではない。


アル中でヘビースモーカーで人生に失敗した疲れ果てた航空保安官だっている。そんな航空保安官がハイジャック犯に嵌められ、濡れ衣を被せられる中で乗客を救う為に奮闘する話。

見栄をとっぱらったありのままの冴えない自分をさらけ出し、それでもなお抗おうとしている写実性が良い。観客に犯人を読ませない伏線や陽動が散りばめられていて、最後まで目が離せない。

アラブ系の医者、悪役のような目付きのNYPD、気弱そうなIRA、優秀で健全そうな学生プログラマー、主人公を信じていないようで頼りになる副操縦士。風貌や印象では人の中身はわからないことをつくづく教えてくれる映画だ。