高円寺フェス - 千円で7人に同時に異なるタッチの似顔絵を描いてもらうのがオススメ

なんだか文化的な要素をもたらしてくれる街の四大祭の一つ、高円寺フェス。

f:id:mangokyoto:20161101232348j:plain

 

f:id:mangokyoto:20161101233811j:plain

ゆるキャラプロレスなんてものが催されているらしい。幼児にはおっかなびっくり。高円寺のゆるキャラはサイケ・デリーさん。グロ、キモ兼ね備え、ゆるキャラとは呼べない。

f:id:mangokyoto:20161101232433j:plain

調整豆乳さんが好みだが、中の人は少しワルそうな印象。後から気づいたが、手には何故か「巨乳祈願」。調整豆乳は女性なのか。
 
古本酒場コクテイルの主人が路面で古書を売っていた。全冊100円均一。その先では家の読まなくなった本を持ち寄って好きな本と交換できる本の交換場がある。最近読んだ手元に置くほどでもない当代人気作家の小説を啄木全集、日本画集、塩野七生のローマ本、既読だが手元に置く価値のある外山滋比古著「思考の整理学」、瀬戸内寂聴小説「夏の終わり」などに代えさせてもらった。その交換場のビルの二階ではアートや人文系の新興、零細出版社の書籍発売会も開かれている。これらを通じて高円寺を本の街、本が人を育てる街にしていこうとしているそうだ。素晴らしい。

f:id:mangokyoto:20161101232520j:plain

 

f:id:mangokyoto:20161101232637j:plain

坐高円寺では画家による即興の描画が行われていた。脚立を使って大胆なイラスト的な絵を描いている。その手前では音楽の演奏が入れ替わり立ち替わり行われる。若いお兄さんが、色々と解説をしてくれた。ついでに外国人宿泊者と街のアーティストの交流の場を目指しているというアート系ホテルの話なんかもしてくれて面白かった。今度、足を運んでみようかと思う。

f:id:mangokyoto:20161101232711j:plain

 

f:id:mangokyoto:20161101232752j:plain

坐高円寺の広場の前ではさらに、若い人達が似顔絵を描く企画があった。7人がそれぞれのタッチで同じ被写体の似顔絵を描いてくれる。10分で1000円。面白いのでお願いした。

f:id:mangokyoto:20161101232822j:plain

f:id:mangokyoto:20161101232859j:plain

 

f:id:mangokyoto:20161101232956j:plain

 

f:id:mangokyoto:20161101233029j:plain

ううむ。マンゴーを雌だと思われたか。

 

f:id:mangokyoto:20161101233054j:plain

6つの商店街の辻で大道芸や演奏が行われ、大槻ケンヂだの、みうらじゅんだの文化人のトークショーも開かれる。

f:id:mangokyoto:20161101233544j:plain

 

f:id:mangokyoto:20161101233625j:plain

高円寺は猫の多い街ということもあるのか、猫グッズ販売市やら、猫のコスプレやら、猫のイラストやら猫好きにはたまらんかもしれない。

 

f:id:mangokyoto:20161101234031j:plain

この島田虎之介氏のイラストなんて、猫の伸びやかな柔らかさと気分屋な気性が存分に捉えられていて秀逸。欲しい。

 

200店舗が参加しているしりとりスタンプラリーなんてものもあって、しりとりの順番通りにスタンプを12個集めないといけない。なかなか集めるのは大変なのだが、運が良ければ一万円の商品券が貰える。今まで足を踏み入れることのなかった店も多く、あ、今度はここに食べに来ようなどと思う店もあったので店の宣伝と認知度向上には役に立っているのではないか。スタンプを12個揃えた景品は「うまい棒」、福引きの景品もこれまた「うまい棒」で終わった。残念。

f:id:mangokyoto:20161101233249j:plain

春夏秋冬、3ヶ月毎に街をあげての祭がある高円寺。特に秋の高円寺フェスは街をあげての文化祭といった風情でメジャー、サブカル入り乱れて面白い。どこからか屋台がやってきて並ぶのではなく、高円寺の店があれこれ企画して参加しているからその出会いが楽しい。

f:id:mangokyoto:20161101233339j:plain

まだ足を運べなかったイベントだらけなので来年が楽しみだ。改めて、高円寺に愛着が増し、住んで良かったと思う。単に新宿へのアクセスの良さや複数路線が乗り入れているというだけではなく、こういうことも街の価値に繋がるのだと思う。

f:id:mangokyoto:20161101233441j:plain

 

f:id:mangokyoto:20161101234400j:plain