エケベリアの為の筺重ね鉢と薄造り二酸化マンガン遊びの鉢三種

 

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この24枚のたたら板を前回、3時間かかって整形して組み立てた。量産するのは面倒臭すぎるシロモノだ。失敗して作り直したくないのでなんとか無事に焼き上げたい。

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かなり心配だったが、幸いにして積み重ねた箱は崩壊することなく乾燥できたようだ。バランスも悪くない。土を入れても重心が保たれるかはやってみないとわからない。

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もう少し角や穴の形などを整えたいところではあるが、余計な力を加えて崩壊してしまうと乾燥した今となっては接合は非常に難しくなると思われる。素焼きしてから紙ヤスリで削るしかない。10種類以上のエケベリアを植え付けることができる見込み。
 
形にこれだけクセがあるので小細工はせずに釉薬は「白チタン」だけにしようかと思う。適度に角で下地の赤土が透けると良さそうだ。
 

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薄造り天目曲げ茶碗鉢。植えるとしたら四海波か。

 

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釉薬は「白チタン」に「トルコ青結晶」と「二酸化マンガン」の縁流しが面白そう。縁まで「二酸化マンガン」、縁の下の窪みに「トルコ青結晶」を掛け、適度に流れ落ちてくれたら狙い通り。なんとなく五十玉あたりを植えたい。

 

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あまり変哲もない面白みもない形状。こういう器は釉薬で遊ぶべし。

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高台を含めて4段に塗り分けようかと思う。白チタンを三段目までに掛け、上を白チタンのまま、二段目を「四倍希釈二酸化マンガン」三段目を「二倍希釈二酸化マンガン」最下「高濃度二酸化マンガン」。さあ、どんな変化を見せるか。冬紅葉を植えたい。

 

 

 

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薄造り筒鉢。内も外も削らずに均一な薄さで造れたこれが一番形は良い。

 

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上縁から2mmを残して5cmまでを「辰砂」、5cmからそこまでを「柿渋」。さらに上端から4〜6cmを「辰砂」と「柿渋」に重なるように「二酸化マンガン」を塗布する。これを縁を下にして本焼きする予定。流れやすい辰砂をほぼ垂直な面に掛け、より躍動的に「二酸化マンガン」を踊らせることができるかを試みる。縁の2mmまでで釉薬の垂れが止まってくれないと廃棄となってしまう。ドブ漬けした上で二酸化マンガンを塗る部分には上から辰砂を二度塗りしてより流れやすくしようか。薄造りなので片面だけ施釉すると割れるかもしれない。


これには大きくなるベファレンシスを植えたい。