Black Swan ブラックスワン

数年前の話題作で興味があった。


ナタリー・ポートマンがこんなにバレエを踊れるだなんて。レオンの頃から銀幕のスターとなったのに、バレエを何処かで習い続けていたのだろうか。誰にでもできる役ではない。頭が下がる。幼少期にバレエを習っていた下地に加えて1年間集中的にトレーニングを積んだらしい。実際にはダンサーの替玉が使われているシーンも混ぜられており、彼女が一年足らずでバレエをマスターしたとの勘違いに、たかが1年でバレエを踊れると思っているのかプロバレエ関係者が文句をつけて物議を醸したらしいが、それでも凄い。


どこまでも芸術的で狂気を孕んだ作品。自分にはわからない世界があることがわかった。


バレエの振付師の総監督の男、フランスで見かける顔立ちの男だ。クリクリ天然パーマで、目が少し離れていて、なんだか得体の知れない顔立ち。あちらではワイルドなハンサムと見られているのだろうか。実際にこの俳優Vincent Casselはフランス出身の俳優で奥さんはあのモニカ・ベルッチなのだよな。


フランス人の同僚に似ているのだが、どうにも心の底が分からなくて怖いと感じてしまう。欧米人が日本人に対して無表情だ何を考えているのかわからない、と言う際の少し嫌悪の混ざった感覚に似ているかもしれない。